学校では絶対教えてくれないスマホは勉強の妨げになるの?


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子供にスマホを持たせることの不安のひとつに「勉強をしなくなるのではないか」という問題が挙げられると思います。大人でもYouTubeで動画を見たり、ゲームをしたり、SNSで友人と交流したりと繰り返しているうちに1時間経っていた……なんてことはよくありますよね。経験上わかっているからこそ、子供の勉強がおろそかになることが容易に想像できてしまうのでしょう。

しかし、社会の流れはスマホを持つことは勉強にも役立つという方向に変わってきています。文部科学省は2020年6月に行った有識者会議で、これまで「スマホ、ガラケー、子供向け携帯電話の持ち込みは原則禁止を徹底すること」としていた方針を変更、7月31日に教育委員会などに通知を行いました。

新たな方針は、小中高で少しずつ異なります。小学生については変わらず原則禁止ですが、通学など事情がある場合には申請することで許可されます。中学校は原則禁止ではありますが、一定条件のもと、持ち込みを認めるとしています。条件とは、学校や家庭による危険性の指導、学校と生徒らで協力したルール策定、フィルタリングを保護者が設定すること、校内で紛失するなどトラブルが発生した場合の責任の所在を明確にすることの4つです。高校はこれまで通り、各学校の判断となります。

スマホの持ち込み許可については登下校時の安全確保が大きな理由ですが、教育的な側面もあります。神奈川県の県立高校は、個人所有の機器を使う「BYOD(Bring Your Own Devi
ce)」を推進しています。1人1台端末を持つ環境を作る「GIGAスクール構想」を個人の機器でカバーし、学校はネットワーク環境を整備する考えです。オンライン授業も含めて、ICTの活用が必須になっているわけですね。

勉強に役立つ勉強垢やアプリ

「そうはいっても、家でスマホを触り放題になるのでは」と考えるかもしれません。でも、勉強に真面目に取り組む子供たちは、SNSで勉強のモチベーションを上げています。

「勉強垢」という言葉をご存じですか?TwitterやInstagramで勉強について投稿するアカウント、すなわち「勉強アカウント」です。TwitterとInstagramは複数アカウントが作成できるので、勉強専用のアカウントを作り、勉強垢同士でフォローし合うのです。

なぜメインのアカウントで勉強について話さないかといえば、勉強していることを実際の友人に話すことが恥ずかしいのでしょう。テスト前に「全然勉強してない」と言い合った経験はありませんか?本当は勉強していても、点数が悪かったときのことを考えると予防線を張ってしまいますよね。でも勉強垢なら、真面目に勉強したい人同士で繋がっています。もし点数が低くても隠せばいいだけですし、打ち明ければ「次は頑張ろう」と前向きなコメントももらえるかもしれません。

勉強垢には、自分が勉強したノートや問題集の画像、または勉強時間、参考書のレビュー、模試の点数などを投稿します。自分がくじけそうなとき、勉強垢の仲間が頑張っていると励みになります。「ここが弱いけどどうやって勉強したらいいんだろう」といった悩みを投稿すれば、ヒントをもらえるかもしれません。

勉強垢はどちらかといえば女子が作ることが多く、お気に入りの文房具や色分けして記述したノートなど、「インスタ映え」する画像も多く見つかります。勉強を楽しむための工夫が感じられますね。

また、勉強を管理するアプリもあります。「Studyplus(スタディプラス)」は、勉強に使っている参考書や教科書などを登録し、それを使って勉強した時間を記録していくアプリです。学習の記録は色分けしてグラフ化されるので、科目のバランスなども振り返ることができます。志望校を登録すると、同じ学校を目標にしているユーザーがどの参考書を何時間勉強しているかをチェックできます。自宅学習では周囲の様子がわかりづらいものですが、Studyplusなら同じ目標を持った人と一緒に頑張れるのです。

「Studyplus(スタディプラス)」は学習を見える化できるアプリ

ちなみに、勉強垢とStudyplusは大人でも活用しています。仕事で使う資格の勉強がつい後回しになってしまっている人はぜひ使ってみてください。また、Twitter、Instagram、Studyplusは13歳以上しか利用ができないので、小学生のお子さんは家族で応援してあげてくださいね。


text : 鈴木朋子
スマホ安全アドバイザー、ITライター。SNSやスマホなど、身近なITに関する記事を執筆。著書「親が知らない子どものスマホ」(日経BP社)、「親子で学ぶ スマホとネットを安心に使う本」(技術評論社)。

 


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