Airship(エアシップ)はモバイルコマーススタートアップのReplyBuy(リプライバイ)を買収したことを発表した。
ReplyBuy(TechCrunchの2016年の1st and Futureコンペティションでファイナリストだった)は、SMSを通じてメッセージを送ったりチケットを販売したりするのにエンターテイメント会場やプロ・大学スポーツチームといった顧客と提携している。Crunchbaseによると、同社はこれまでにSand Hill Angels、Kosinski Ventures、SEAG Ventures、Enspire Capital、MRTNZ Venturesなどから400万ドル(約4億円)を調達している。
一方でAirshipはSMS、電子メール、モバイルウォレットなどでの顧客コミュニケーションをカバーするためにプッシュノーティフィケーション以外の手段へもプラットフォームを拡張してきた。しかしCEOのBrett Caine(ブレット・ケイン)氏は、同社がコマースに参入するのは初めてだと述べた。
スポーツやコンサートのチケットは現状では景気のいいマーケットではないように思えるが、企業がアプリ内購入に力を入れるのに伴い、実際にはAirshipプラットフォームでの購入行動は増えている、とケイン氏は述べた。同氏はまた、新型コロナウイルスパンデミック、そしてモバイルデータ収集とターゲット広告にかかる規制が「多くのブランドで消費者直結の動きを加速させる」だろうとも指摘した。
Airshipは買収条件を明らかにしないが、7人のReplyBuyチームがAirshipに加わり、CEOのBrandon O’Halloran(ブランドン・オハロラン)氏はAirshipのコマース担当ゼネラルマネジャーになり、CTOのAnthony Saia(アンソニー・サイア)氏はコマースエンジニアリングチームを率いる、とケイン氏は述べた。
「Airship以上に多くのブランドをモバイル消費者に結びつけているところはない」とオハロラン氏は声明で述べた。「Airshipに加わることでReplyBuyは多くの産業に対応したより包括的なソリューションを世界のマーケットに提供し、より価値あるモバイル顧客エクスペリエンスを提供する機会を得る」
ケイン氏は「こうしたことは真に鍵を握るものであり、我々のコマースを顧客エンゲージメントエクスペリエンスに拡張するという考えにおいて重要だ」と付け加えた。
同氏はまた、AirshipがReplyBuyを独立したプロダクトとして引き続きサポートし、一方でAirshipのプラットフォーム以外のエリアにReplyBuyを統合・拡張する、とも語った。
「この大規模展開する1対1コマースはReplyBuyソリューションの重要な部分だ。我々はそれを、シームレスで、速く、簡単なコマースエクスペリエンスになるようAirshipが動かす全てのデジタルチャンネルに持ってくるつもりだ」と述べた。
画像クレジット: Airship
[原文へ]
(翻訳:Mizoguchi)
- Original:https://jp.techcrunch.com/2020/09/28/2020-09-24-airship-acquires-sms-commerce-company-replybuy/
- Source:TechCrunch Japan
- Author:Anthony Ha
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