SENRIがアジア・アフリカ新興国の小売店向け受発注プラットフォーム「SENRI Direct Order」を正式ローンチ

SENRIは10月1日、アジア・アフリカの新興国の小売店向けの受発注モバイルプラットフォーム「SENRI Direct Order」を正式にリリースしたことを明らかにした。

SENRI Direct Orderは、WhatsAppのミニアプリ版とウェブ版を組み合わせることで、新興国での流通のデジタル化を支援する。具体的には、WhatsApp経由の発注サイトへの誘導・プロモーションやWhatsAppを活用したチャットボットでの配送状況通知などが可能だ。ウェブ版では、小売店の発注業務を可能にし、プロモーション情報などを受け取れるメーカー別の発注サイトを提供する。

同サービスは、2020年10月現在、ケニア、ナイジェリア、ウガンダ、タンザニア、インドネシアの計5カ国で累計150社以上への導入実績があるそうだ。月間総取引額は約12億円に達しており、月間アクティブユーザー数は対前年比2.7倍と急成長しているという。

SENRI Direct Orderの特徴は、現地の通信環境やスマートフォンのスペックに合わせた仕様に最適化している点だ。ネットの速度が遅く不安定で、スマートフォンなどの処理スペックが低くても、利便性を損なわない作りになっている。具体的には、これらの条件下でも確実にデータを同期できる仕組みを構築しているとのこと。

また、SAPなどのERPとの接続はもちろん、ケニアや南アフリカで普及しているmPesaモバイル決済システム、チャットアプリのWhatsApp、Google Data StudioなどのビジネスインテリジェンスツールとAPI連携が可能だ。

さらには現地にカスタマーサクセスチームを置いており、ITの知見がない営業マネージャーや営業担当者に対してもサポート対応が充実している点でもアドバンテージがある。

SENRIは2015年8月設立のスタートアップ。本日2020年10月1日に旧社名アフリカインキュベーターから社名変更した。関連会社として、ナイジェリアにSenri Ltd、ケニアにAfrica Incubator Kenya Ltd、ウガンダにAfrica Incubator Uganda Ltdがある。


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