拠点を置くドイツに加え、シンガポールやドバイでテストフライトを行っている電動垂直離着陸機(eVTOL)の開発会社Volocopterと日本航空が業務提携を結んだ。
日本で3年以内にeVTOLを使った空飛ぶタクシーや物資輸送などのサービス提供を目指す。
ノウハウ持ち寄り
空飛ぶタクシーサービスの展開を目指している企業はスタートアップから大手まで世界中数多くあるが、そうした動きをリードしている1社がVolocopterだ。同社のeVTOL機体はほぼ完成していて、現在はテスト飛行や運用方法の整備などに注力している。
一方、日本航空は言わずと知れた日本を代表する航空会社であり、これまで培ってきた安全運航に関するノウハウなどがある。両社の専門性を持ち寄って日本での新規航空事業を開拓する。
具体的には、eVTOLを使ったサービスの日本における市場調査、ビジネスモデルの構築、日本での実証飛行に向けた準備などを行う。Volocopterは「3年以内の日本での商業立ち上げに向けて準備する」としている。
今年初めに出資
今回の動きの前段階として、日本航空は今年初めにコーポレート・ベンチャーキャピタルファンドを通じてVolocopterに出資している。業務提携は、資金を出すだけでなく日本航空もeVTOLを活用したサービスに乗り出すことを意味する。
eVTOLは垂直に離着陸できるため滑走路は不要。しかも電動とあって二酸化炭素を排出せず騒音も抑制できというメリットがあり、次世代の都市交通手段とされている。
18のローターを搭載したVolocopterのeVTOLは乗客2人、あるいは物資を乗せて最高速度時速110キロで飛行することが可能。航続距離は35キロほどとされている。
Volocopterが公開したイメージ図のように、東京の上空を空飛ぶタクシーで移動できる日はそう遠くないかもしれない。
- Original:https://techable.jp/archives/138723
- Source:Techable(テッカブル) -海外・国内のネットベンチャー系ニュースサイト
- Author:mizoguchi
Amazonベストセラー
Now loading...