カナダのサイモンフレイザー大学の研究チームが、VRとAIを使った医療従事者向けのトレーニングシミュレーションを開発した。
VRとAIを活用したシミュレーションシステム
コロナウィルス感染症対策として、人との距離を十分に設けることの重要性が指摘されている。その影響はラボのトレーニングと実践を必要とする医療従事者や医療スタッフにも大きな影響を及ぼしており、本来必要な面と向かっての対面トレーニングを行うことが非常に難しい状況だという。
そういった背景から、サイモンフレイザー大学の大学チームは、バーチャルトレーナーと呼ばれるAIのキャラクターを開発。VRとAIを使って医療従事者と学生が安全で現実的なトレーニングを行えるシステムを構築した。
感情を刺激する体験
AIとVRテクノロジーを使用して目的に基づく学習を提供する同システムでは、医療従事者や看護師が実際に患者に対処するときに直面する事態を再現することに成功。また、バーチャルキャラクターと自然な会話を行うこともできる。この結果、高いエンゲージメントで学習者と学習内容を結びつけ、効率の良い学習を行うことを可能にした。
バーチャルキャタクターを使用することで、感情に訴える学習を行うこともでき、シミュレーションをよりリアルで思い出深い体験にすることができるという。
現在、同トレーニングシミュレーションのプロットタイプは、カナダのさまざまな医療分野でのトレーニングでの活用に向け協議が進行中とのこと。
- Original:https://techable.jp/archives/138803
- Source:Techable(テッカブル) -海外・国内のネットベンチャー系ニュースサイト
- Author:kawaguchiasuka
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