台湾のスタートアップ企業iWEECARE は、2センチほどのスマート機器を赤ちゃんに貼り付けて、体温を継続的に計測できるTemp Palを開発した。ワイヤレス接続によりクラウド環境でデータを確認し、健康に関する異常検知や予防に役立つ。
欧州やアジアで承認されたスマート機器
iWEECARE社が開発したTemp Palは、世界で最も小さなスマート体温計であり、欧州・台湾・シンガポール・タイで医療機器として販売する承認を受けている。
切手ほどの大きさをした、このウェアラブル体温計には、2~3日利用できる電池やBluetooth通信機能が搭載された。
赤ちゃんや患者、あるいは、妊娠を希望するカップルがユーザーとして想定され、常に計測される体温をパソコンやモバイルアプリから、グラフとして確認できるのが利点だ。その都度、体温計を使うのに比べ、熱があるときにアプリから通知が受けられるほうが、周囲の人間にとって負担が少ない。
クラウド上には体温の他に、ワクチン接種や医薬品の投与といった情報が記録できるため、健康に関する履歴をまとめておくのに役立つ。
資金調達を経て米国や中国への進出を目指す
2014年に台湾で創業された同社は、2020年10月に240万ドルの資金を新たに調達した。米国や中国の大きな市場へのマーケティング活動を促進する見込みとなっている。
コロナ禍もあり、病院や自宅での遠隔医療サービスのニーズが高まってきた。iWEECAREの体温計は、体温のモニタリングを通じて、健康にまつわる異常検知や予防に役立つことが期待されている。
- Original:https://techable.jp/archives/139083
- Source:Techable(テッカブル) -海外・国内のネットベンチャー系ニュースサイト
- Author:佐藤隆之
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