累計200万ダウンロードを突破した日本最大級の登山アプリ「YAMAP」に2つの新機能が追加された。
「YAMAP」は、電波環境の悪い山中でも自身のスマートフォンのGPSで現在地と登山ルートが確認できたり、写真などを活動記録として残したり、全国の登山家と交流できたりとユーザーの安全で楽しい登山をサポートするアプリだ。
2019年7月には、登山中に自身の位置情報を共有する「みまもり機能」を追加し、より安心・安全な登山をサポートする体制を整えてきた。
そしてこのたび、コースタイムが自動計算される「新・登山計画機能」とあらゆる現地情報を共有できる「フィールドメモ機能」を追加。ユーザーからは多くの期待の声が寄せられているという。
経路と所要時間算出を自動化
新機能のひとつめは「新・登山計画機能」。ユーザーがスタート地点と次のポイントを選ぶだけで、経路と所要時間が自動で計算されるというものだ。コースタイムの倍率を変更することもでき、歩くペースに応じた所要時間の計算が可能となる。
これにより、簡単に無理のない登山計画が立てらるようになるため「計画立案の普及啓発」に寄与するとのこと。また、2020年6月より長野県内の山域では同アプリで作成した「登山計画」が正式な「登山届」として認められるようになったようで、「登山届の提出率向上」にも一役買いそうだ。
今後は、そのほかの地域・自治体との連携を進め、登山届の提出率向上ひいては人命救助の一助となるサービスとして展開していくとのこと。
山の「いま」を知る機能
もうひとつの機能は「フィールドメモ機能」。山中における危険な場所やおすすめスポットなど、現場での情報を地図上で一覧できるというものだ。
大きな特徴は、山中ではありがちなオフラインの状態でも投稿できるということ。リアルタイムな山の情報を登山者間で共有し、安全かつ充実した登山体験を実現していく。情報の蓄積とともに、古い情報や誤った情報を自動で消去し、常に鮮度と解像度の高い「共助の地図」を目指すという。
同機能は今後、登山だけにとどまらず、水害や地震など大規模災害発生時での応用を視野に入れている。オフラインでも情報発信できる特性を活かし、被害状況や避難場所の環境などを位置情報とあわせてひとつの地図上で共有できるシステムの構築を目指しているようだ。
紅葉・行楽シーズンとなり、密を避けられるという点からも気軽に山に出かける人が増えているという。そんな人には、同アプリを活用した計画的で安全な登山をおすすめしたい。
- Original:https://techable.jp/archives/139422
- Source:Techable(テッカブル) -海外・国内のネットベンチャー系ニュースサイト
- Author:樋口
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