新型コロナウイルス、スマホのスクリーン上で最低28日生存できるとの研究結果

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BMCのオープンアクセスジャーナル「Virology Journal」で10月7日に公開された科学論文の中で、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)を引き起こすSARS-CoV-2は、スマホのディスプレイなどのガラス表面で最低28日間生存できるとの新たな研究結果が発表されました。

タッチスクリーンデバイスがウイルス伝播の潜在源に

オーストラリア連邦科学産業研究機構の高セキュリティ研究施設Australian Centre for Disease Preparedness(ACDP)の研究者によれば、室温20度・相対湿度50%RHに保たれた場合、新型コロナウイルスは、ガラス、ステンレス鋼、紙およびポリマー製紙幣の表面で少なくとも約1カ月間生存可能であるとのことです。
 
「一般的な表面におけるSARS-CoV-2の持続性への温度の影響(The effect of temperature on persistence of SARS-CoV-2 on common surfaces)」と名付けられた論文には、「ガラスや樹脂製プラスチック(スマホスクリーンおよび保護シートの一般的な素材)上でのSARS-CoV-2の持続性は、タッチスクリーンデバイスがウイルス伝播の潜在源となり得ることを指し示しており、特に多くのユーザーによりデバイスが使用される環境では、定期的な消毒が好ましい」と記されています。
 
イギリスやオーストラリアでは、紙製の他にポリマー製の紙幣が併用されていますが、室温20度に保たれた場合、両方の表面でコロナウイルスは最低28日生存可能との実験結果も報告されています。

Appleは製品ごとの清掃方法を公開

Appleは公式Webサイト上で、「Apple製品のお手入れ方法」というページを公開しており、Mac、iPad、iPhone、iPod、ディスプレイ、周辺機器ごとにお手入れについての推奨事項およびガイドラインを紹介しています。
 
Appleは、「Apple製品のお手入れに消毒剤を使っても大丈夫ですか?」とのよくある質問に対して、次のように回答しています。
 

70%イソプロピルアルコール含有ワイプやクロロックス除菌ワイプ(Clorox Disinfecting Wipes)を使い、Apple製品の通気性のない硬い表面、たとえばディスプレイやキーボードなどの外表面を優しく拭き取る分にはかまいません。漂白剤(ブリーチ)は使わないでください。開口部に湿気や水分が入り込まないようにご注意ください。また、洗剤類の中にApple製品を浸さないでください。布製や革製の表面には使わないでください。

 
 
Source:Virology Journal via ZDNet, Apple
Photo:William Hook/Flickr
(lexi)


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