iPhone8で導入された可能性のある強化ガラスレイヤーの特許をAppleが取得

iphone8
 
2017年にiPhone8とiPhone8 Plusで導入されたかもしれない、スマホディスプレイ強化技術の特許の承認が、10月13日に米国特許商標庁(USPTO)からおりた、と伝えられています。

iPhone8の強化ガラスの記載と特許出願の内容が酷似?

iPhone8とiPhone8 Plusの公式ページにはかつて、「前面と背面に採用したのは、これまでより50パーセント深い強化層を持つカスタムガラスです。新しいスチール製の基礎構造と、航空宇宙産業で使われているものと同じグレードの、より強い7000シリーズアルミニウム製フレームがそれをさらに補強します」との記載がありましたが、これに相当する可能性のある特許をAppleが取得したことがわかりました。
 
「ひび割れ防止の内部応力領域を持つ電子デバイス(Electronic device having a glass component with crack hindering internal stress regions)」と名付けられた特許には、「電子デバイスには、透明な外部部品が含まれることが多々ある。(中略)しかしながら、従来のガラス部材はデバイスが落とされたときなど、大きな衝撃を受けた際にひび割れる可能性がある」と記されています。
 
今回USPTOから承認がおりたAppleの特許は、このガラス部分のひび割れの問題を解決するものとして提示されています。

衝撃がガラス自体に行き渡るのを防ぐのが目的

「ここに記載されている技術を使用した部品は、従来の電子デバイスのガラス部品が持つ欠点を克服できる可能性がある」とAppleの特許に記されています。
 
特許には、ガラス強化を行うためのいくつかの手法が記載されています。例えば、アルカリ金属イオンを三重にコーティングにするものなどです。
 
apple 特許
 
また、アルミノケイ酸ガラスを代わりに使用し、内部にアルミノケイ酸ガラスセラミックのライヤーを埋め込む手法も記されています。
 
すべての手法に共通しているのは、“ひび割れ防止の残留内部圧縮応力領域を持つ”ということです。デバイスが硬い表面に落とされた際に、衝撃がガラス自体に行き渡るのを防ぎ、内部応力領域に沿って伝えられることを目的としています。
 
特許には、iPhone8の名前はおろか、一言もiPhoneと言及されておらず、Appleが将来的に折りたたみスマホなどで実装予定の技術なのか、詳細は不明なままです。しかしながら、2017年のiPhoneの特徴にマッチする、と米メディアAppleInsiderはコメントしています。
 
 
Source:Apple/USPTO via AppleInsider
(lexi)


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