服などの生地にセンサーを仕込み、そこに触れることでスマートフォンの操作ができるようにする——これが、Googleが進めるプロジェクト「ジャカード(Jacquard)」だ。
スーツケースやビジネスバッグで知られるあのサムソナイトが、このジャガード・テクノロジーを採用したバックパックを発売した。
肩掛けストラップでスマホを操作
サムソナイト「Konnect-i(コネクト-アイ)」は、肩掛けストラップの一部がタッチセンサーになっているバックパック。見かけはごく一般的なデザインだが、ストラップにある小さなポケットに、Googleが開発したジャカード・タグを装着すると機能を発揮する。
例えば、左ストラップのセンサー部分(横線が並んだ部分)を指先で上に擦り上げ(スワイプし)て、スマホで聴いている曲を1つ先に進めたり、ダブルタップしてスマホのカメラのシャッターを切ったりできるようになる。
ジャカード・タグは、タッチセンサーとスマホを繋ぐ通信機の役割を果たし、USBでの充電が必要だ。また、これにはバイブレーターが仕込まれており、スマホに通知やメッセージが届いたときに振動させるようにもできる。
4種の触れ方を操作に割り当てる
タッチセンサーが識別する指の動きはそれほど多くなく、上方向へ擦る(上スワイプ)、下方向へ擦る(下スワイプ)、ダブルタップ、手全体でセンサーを覆う、の3種類。
それぞれの動きを、どのようなスマホ操作に割り当てるかはユーザーの自由だ。ただ、現在対応できる操作は、音楽再生に関するもの、写真撮影に関するもの、道順のナビゲーション、電話やメール着信の通知に限られている。詳しい説明を、サムソナイトの日本語サイトで読むことができる。
ちなみに、Googleのジャカード・テクノロジーが採用されたバックパックはこれだけではない。ファッションブランド「イヴ・サンローラン」からも、Cit-e Backpackという商品名で発売されている。
- Original:https://techable.jp/archives/139536
- Source:Techable(テッカブル) -海外・国内のネットベンチャー系ニュースサイト
- Author:信人安谷
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