「PAPERANG-P1」でスマホをインスタントカメラにしてみない?

モノクロ専用だけどお手軽、ハイスピードでランニングコストも低い。そんなプリンターが「PAPERANG-P1」です。POSレジスターなどで使う感熱式レシート用紙を使うため、インクも不要。写真の印刷だけではなく、ToDoリストや付箋の印刷も数タップでOK。iPhoneでもAndroidでも使えるポケットメモプリンターなんですよ。コイツがあれば写真撮影後にすぐプリントアウトできるから、スマホがインスタントカメラになりますよ。
ファインテック
PAPERANG-P1
実勢価格5500円

カメラのように見えるけど、これプリンターです

意味ありげな黒いパーツがレンズのように見えるが、何らかの機能があるものではない。思わせぶりな!

スマホで写真を撮ったら、SNSで公開したりメッセンジャーで送ったりするのが当たり前の昨今。しかし、お手軽に印刷できる環境があったら、リアルな写真として手渡ししたくなりますよね。

そうお考えのみなさまにオススメしたいのが、スマホ対応の超小型モバイルプリンターです。コンパクトサイズでバッテリー内蔵だから、どこにでも持っていける。飲み会のときや、親戚が集まったときなどにコイツがあると、すっごく盛り上がるんですよ。「これ、インスタントカメラ!?」って。

レシート用の感熱式ロールペーパーを使うプリンター。だからランニングコストがとても低い。

Zinkペーパーを使うタイプ、チェキフィルムにプリントするタイプなどがありますが、個人的な推しプリンターは純然たる感熱タイプ。インクは使わず、専用の用紙に熱を加えることで印刷することができます。専用の用紙といっても安いのが、いい! 実はスーパーやコンビニなどで使われているPOSレジスターのレシートと同じ用紙だから、リーズナブル。

サーマルヘッドが感熱式ロールペーパーをダイレクトに熱して、白黒の写真を印刷する。

例えばコクヨのハンディターミナル用感熱ロールペーパーであれば、11mのロールが5巻で1110円。幅は58mmというサイズになりますが、この安さであれば何枚プリントしたって大丈夫。前述したようにインクが不要ですから、ほんとにお金がかかりません。

プリンター本体の価格だって安いのがまたいい。個人的に使っているこのファインテックの「PAPERANG-P1」は、Amazonプライスで5500円ですから。実はPAPERANG-P2という高画質モデルもあるのですが、実際に出力してみると大きな差は感じません。だったら、リーズナブルなほうがいいんじゃないかなって。

待ち時間はほぼゼロ。タップ後即プリント

スマホとの通信はBluetoothで行われる。転送速度も印刷速度も極めて高速だ。

Zinkペーパー、チェキフィルムを使うプリンターの場合、現像に時間がかかります。撮影後、すぐに撮った写真を見ることはできません。その待ち時間もまた楽しいものですが、せっかちな人だと使いにくいという印象を抱くかも。

PAPERANG-P1は違います。リアルに、レシートと同じ速度でプリントされます。じーっ、と感熱紙が繰り出されたらもう完成。ちぎって飾ったり、プレゼントしましょう。

長いロールフィルムを使うため、いくつもの画像を並べて印刷ができる・長尺プリントができるというメリットもありますね。これは他のプリンター形式ではそうそう実現できないものじゃないかなって。

モノクロ2階調のディザリング印刷が味わい深い

自然界の色すべてを、白と黒の2色だけで表現する。濃淡は黒のドットの密度でコントロールする。

さてPAPERANG-P1でプリントした写真を見て、なにか気づきがあったでしょうか。そうです。PAPERANG-P1はモノクロのみ印刷できるプリンターなのです。しかもグレースケール領域の色はいっさいなく、白と黒の2階調でしか表現できません。この1bit印刷はPAPERANG-P1に限らず、普通のレシート用紙を使うプリンターの決まりのようなもの。

サーマルプリンターのなかにはカラー印刷が可能なモデルもありますが、高価な用紙を調達しなければなりません。普通のショップで入手しやすいものでもありません。感熱式という構造上、印刷画質はそこまで高くないため、個人的に使うのであればモノクロタイプでいいんじゃないかなーって思うんですよね。

だって味わい深いじゃないですか。黒のドットの密度で中間色を表現するディザリング印刷なんですもん。まるで新聞に載った写真のよう。ビンテージ感あふれる作品といっていいかも。

それだけに使いこなしは必要です。背景がごちゃごちゃとしている写真を印刷すると、メインとなる被写体がどこにあるのかがわかりにくくなってしまうため、単色の、可能であれば白い壁のある場所で撮ったほうがいいですね。もしくは被写体だけ切り出したように、スマホ上でレタッチしてからのプリントがおすすめです。

ロゴやマーク、マンガのコマをプリントする楽しさ

シンプルな造形かつ色数の少ないロゴやイラストなどを印刷すると、シャキッとした仕上がりになる。

ドットな表現感のある写真に対し、もともと使われている色数が少ない文字やロゴやマーク、イラスト、そしてマンガの1コマ1コマをプリントしたときは、あまりの鮮明さにハッとします。色のないところと、色のあるところがくっきりと分かれた静止画を印刷するとなると、PAPERANG-P1などのサーマルプリンターは俄然、輝きます。

PAPERANG-P1の解像度は200dpiなので、1mm幅のエリア内で約8ドットまで打てます。さすが、限られた空間内に多くの文字情報を記せるPOSレジスターのレシートプリンターと同等性能を持つだけのことはありますね。

ラベルプリンターとしても使えるPAPERANG-P1

長尺バナーのプリントも得意。ロールペーパーの特性を活かした使い方だ。

PAPERANG-P1を使っていくうちに、印刷後ダイレクトに貼れるシールやラベルが作れたらもっと楽しいのに、と感じるようになりましたが、この点も問題ありません。「PAPERANG用ラベル用紙」で検索すると、ラベルタイプの用紙が見つかりますから。

幅50×長さ30mmで1ロールにつき約100枚、幅50×長さ50mmで約65枚、幅50×長さ75mmで約45枚のラベルが作れるもののほか、連続タイプもあり。値段も3ロールで1000円ほどですから、この手の用紙としてはやっぱりリーズナブルです。

遊び目的だけではありませんよ。手紙の宛名用プリンターとしても大活躍します。長尺プリントができるメリットを生かして「入り口はこちら」みたいな案内用ラベルだって作れます。意外でしょ。

スマホのクリエイティブ力を引き出してくれる

スマホには数多くの撮影アプリ、デザインアプリ、お絵かきアプリなどが揃っています。画面で見るための作品作りをするならスマホのほかには何もいらないほど、充実しています。

ここにPAPERANG-P1などのサーマルプリンターを足すと、表現の幅が爆発的に広がっていくんです。スマホで、手で触れるモノが作れるという感覚が感性を刺激するというのかな、今までにない作品に取り組んでみたいと思わせてくれるんですよね。

スマホ専用でパソコンからの印刷ができないのも、ある意味PAPERANG-P1の強みかも。スマホだけで何ができるのかって視点で取り組めますから。


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