秋の夜長にお酒と楽しむ コンビニグルメ✕燻製ベスト10を勝手にランキング! 

近年のアウトドアブームで人気が高まっている燻製。燻製した食材は、燻製独特の香りをまとい、風味が豊かになる。そのスモーキーさはお酒との相性もバッチリだ。

一見、ハードルの高い燻製作りだが、燻製機能を搭載した調理家電が登場しており、これらを使えば自宅でも手軽に作ることができる。そこでコンビニで買えるさまざまな食材を実際に燻製にしてみた。選んだのは300円以下で購入できる食材だ。

今回、燻製作りに利用したのが小泉成器の「スモークトースター KCG-1202/K」だ。普段は食パンを同時に4枚とできるようなタイプのトースターとして活用でき、焼き魚やノンフライ調理など、おかず調理も対応できるトースターだ。さらに高レベルの脱臭・脱煙機能を搭載しており、調理中のニオイと煙をケアしてくれる。実際、燻製をしても室内に煙が漏れることはなかった。

小泉成器「スモークトースター KCG-1202/K」
実勢価格:1万6520円

今回用意した食材の一部はこちら。セブンイレブンで購入できる一般的な300円以下のお惣菜や食材の数々だ。これらを少しずつ、燻製にしていこう。

スモークトースターでは
食材に合わせて
4段階で燻製できる

「スモークトースター KCG-1202/K」では燻製用の自動コースを4段階用意している。各コースは燻製時間や設定温度が異なっており、マニュアルに各コース向けの食材が記載されているので、それを参考にしながら燻製していこう。コンビニ食材の多くは加熱済みなので、その多くが短時間のコース1、2を使うことになる。

燻製を行うには、付属の角皿の上に燻製チップ15gを広げ、その上に食材の油や水分が垂れないよう、アルミホイルを乗せる。そこに焼き網をセットして食材を置く。全体をアルミホイルで包みこみ、庫内にセット。自動メニューを選んでスタートキーを押すだけで燻製がスタートできる。

焼き網に食材を載せて燻製を行う。チーズなど熱で溶けやすい食材は下にアルミホイルをひいておく。

燻製作りで大切なのが、燻製チップの種類だ。木材によって燻製香や風味が変わってくる。最近は100円均一などにも燻製用のウッドチップが売っているため、食材に合わせて様々な種類を用意するのがおすすめ。初めての場合は、癖がなく、何にでも合わせやすい、リンゴやサクラのチップを買うといい。

では早速、コンビニで買った食材の燻製ランキングを紹介していこう。

色々試したコンビニ食材の
燻製ランキングを紹介!

10位 素焼きミックスナッツ
燻製メニューとしては定番のミックスナッツ。定番メニューだけに期待していたのだが、燻製したてでも、わずかに風味がついたのみで想像している美味しさを越えなかった。また、非常に焦げやすく、調整が難しかったのがマイナス。「スモークトースター KCG-1202/K」のように内部で加熱するタイプの燻製家電ではなく、煙だけを吹きかけるタイプの燻製器で作るのが良さそうだ。

9位 もろこし揚げ

甘みのあるとうもろこしをたっぷりと入れた揚げ物。個人的には好みだったがとうもろこしの甘みと燻製香のバランスが合わないという意見もあり、大きく好みが分かれた。

8位 ゆでたまご

これも定番メニューの一つで、間違いないできになった。ただし、コンビニのゆで卵で簡単に作れるのは便利だが、最近は燻製ゆで卵を売っていることもあり、評価は伸びず。但し、手作りすることによって燻製のレベルを調整できるのでゆでたまご好きには欠かせないメニューだと言える。

 

7位 チーズ鱈

おつまみの定番チーズ鱈を短時間スモーク。味は間違いなく、トップグループの評価となったかチーズが溶けてしまい、アルミホイルにくっつくなど、若干の食べにくさがマイナス評価に。これもミックスナッツと同様に、煙を吹きかけるタイプの燻製に向く食材と言えそうだ。

6位 焼きおにぎり

予想外に評価が高かったのが冷凍の焼きおにぎり。もともと冷凍されているため、燻製時間はちょっと長めに設定して解凍しながら燻製する形に。表面に軽くついた燻製の風味が醤油の香ばしさとの相性がよく、風味豊かな焼きおにぎりが楽しめた。

5位 お刺身用蒸したこぶつ

お刺身用として売られていた蒸したたこぶつをかるく燻製。適度に表面の水分が抜けたことでたこの甘みも増し、そこに燻製香が加わって、醤油をつけることなく美味しくいただけた。燻製香によってハイボールなど、洋酒との相性も良くなったと感じた。

4位 ポテトサラダ

こちらも燻製好きの中では定番になりつつあるメニューの一つ。一般的には食材の段階で燻製してからサラダに仕上げるのだが、アルミホイルの上にポテトサラダを載せて燻製してみた。ポテトのほくほく感と、マヨネーズの酸味、そして燻製香が一体となってまさにハーモニーが楽しめる味に仕上がった。なお、マカロニサラダも試したが、こちらは残念な結果となった。

3位 ちくわ&ささかまぼこ

9位のもろこし揚げと同じ練り物だが、こちらは甘みがないことで純粋な燻製の風味が楽しめた。ちくわは比較的しっかりと燻製香が入り、燻製の味が楽しめる。それに対して笹かまぼこは中がしっとりしたままなので、表面の燻製香と内部のしっとり感とのコントラストが面白かった。

2位 北海道カマンベールチーズ入り6Pチーズ

非常に定番中の定番。燻製をする上で絶対に欠かせない食材のひとつ。チーズの風味と燻製香のバランスが非常にいい。また、加熱が強すぎると溶けてしまうこともあり、短時間の燻製で作るのがポイント。おつまみとしてかじっても美味しいし、パンに挟んでサンドイッチなどにしても美味しかった。

1位 銀鮭の塩焼き

意外性も含めて1位にしたのが銀鮭の塩焼きだ。スモークサーモンという世界的な定番メニューがあることを考えると相性がいいのは間違いない(なお、スモークサーモンは生の状態で冷燻して作る)。燻製香をまとった塩鮭は僅かにスモーキーで、お酒にもご飯にも合う味となっていた。セブンイレブンの銀鮭の塩焼きは一度焼いてあるため、中までの加熱を考えることなく、好みのレベルに燻製できるのも便利だった。

番外編

そして、残念ながら10位以内に入らなかった食材も。ポテトチップスは燻製香よりも焦げ臭のほうが強くなってしまった。ナッツなどと同じく、冷燻タイプの燻製器を利用したい。さばの塩焼、本格肉焼売はほのかな燻製香は感じられたものの、高評価には至らなかった。なお、最も合わなかったのはマカロニサラダ。マヨネーズの酸味と燻製香、そしてマカロニが全くまとまらないという残念な結果となった。

その他のおうちで燻製が作れる調理家電

温燻タイプの燻製が作れる魚焼きロースター

パナソニック
スモーク&ロースター けむらん亭 NF-RT1000-T
実勢価格:2万9800円
強力な脱煙機能を搭載し、焼き魚や燻製を屋内で調理できるスモーク&ロースター。焼き魚や鶏肉、干物などはオートメニューで調理が可能。さらに付属の燻製容器を使って簡単に燻製が作れる。煙はもちろんのこと、ニオイもほとんど漏れないのがポイント。ただし、本体の背が低いため、ゆでたまごなどの、高さのある大きな食材の燻製には非対応だ。

煙を吹きかけて冷燻できる小型スモーカー

グリーンハウス

コンパクト燻製器 フードスモーカーGH-SMKB-SV
実勢価格:4980円
ボウルなどに食材を入れて密閉。そこに本体でウッドチップを加熱して発生した煙をホースで食材にかけられる燻製器。食材に熱を加えずに燻製香だけをまとわせられる。30℃以下で燻す簡易冷燻が手軽にできるため、ナッツやスモークサーモンなどが楽しめる。乾電池で駆動できる。

食材に燻製の香りをまとわせて風味をプラス
サンコー
おうちで簡単燻製「燻煙加香」
実勢価格:3180円
燻製香をつけたい食材を密閉袋に入れて、スモークチップを本体にセットし、ライターなどで火をつけるだけで簡単に燻製香を食材に合わせられる製品。冷燻なので、サラダやお刺身、また、飲み物にも燻製香をつけることが可能。本体も非常にコンパクトなので卓上で飲みながら燻製を楽しめる。

 


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