パナソニック株式会社(以下、パナソニック)と米国のStanford Vision & Learning Lab(以下、SVL)は、住空間向けAI開発用マルチモーダルデータセット「Home Action Genome」を構築し、研究者向けに公開した。
2社の強みを掛け合わせて生まれたデータセット
「Home Action Genome」は、パナソニックのデータ計測技術とSVLのアノテーションノウハウを掛け合わせることで誕生。同データセットの構築にあたっては、住宅内における人の日常行動を模したシーンを、数種類のセンサーによって撮影・計測した。
従来の住空間向けデータセットは小規模なものが主流だったが、「Home Action Genome」は世界最大規模を実現。70の行動カテゴリーに対し、異なる人物および場所で取得した3,500のシーンが含まれる。データには、各シーンにおける人の行動内容を表すアノテーション情報も付与されているという。
「Home Action Genome」は機械学習の学習用データとしての使用に加え、住宅内の人をサポートするAI研究での活用も想定している。
行動認識アルゴリズムの開発コンペも開催
今回は、「Home Action Genome」を用いた行動認識アルゴリズムの開発コンペティション「International Challenge on Compositional and Multimodal Perception(CAMP)」も開催される。
「Home Action Genome」へのアクセスや前述のコンペティションへのエントリーは、Webサイト経由で行えるとのことだ。
(文・早川あさひ)
- Original:https://techable.jp/archives/139839
- Source:Techable(テッカブル) -海外・国内のネットベンチャー系ニュースサイト
- Author:早川あさひ
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