農業支援および青果卸売業を展開する株式会社Happy Quality(以下、Happy Quality)は、農業施設・農業資材の販売を手がけるイノチオアグリ株式会社(以下、イノチオアグリ)と共同で、高品質で高機能なトマト「Hapitoma(ハピトマ)」の試験栽培を開始した。この試験栽培においては、「AI潅水制御装置」が活用されている。
株式会社Happy Qualityの取り組みとは?
静岡県に本社を置くHappy Qualityは、農業における課題をテクノロジーで解決すべく設立された。先日には、Sony Innovation Fundなどからの資金調達も実施している。
Happy Qualityの主力製品である「Hapitoma」は、光センサー選果機によってひと粒ずつ選別されたトマトだ。同社は、「Hapitoma」や他の農作物の安定的な生産を目的として、AIをはじめとする技術開発を行ってきた。その一例として挙げられるのが、静岡大学情報学部との連携から生まれた「AI潅水システム」。同システムでは、葉の様子を画像認識によって分析した上で潅水を行う。
イノチオアグリ株式会社とのタッグに期待!
Happy Qualityとタッグを組むイノチオアグリは、オリジナル潅水制御盤システム「AQUA BEAT(アクアビート)」を展開。このシステムは、さまざまな潅水パターンの設定を可能とするものだ。
Happy Qualityは「AQUA BEAT」と前述の「AI潅水システム」を組み合わせ、「AI潅水制御装置」として開発を進める。また、同装置を用いた「Hapitoma」の試験栽培を通じて、装置の普及モデル完成を目指すとのこと。引き続き、今後の展開に注目したい。
(文・早川あさひ)
- Original:https://techable.jp/archives/140289
- Source:Techable(テッカブル) -海外・国内のネットベンチャー系ニュースサイト
- Author:早川あさひ
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