アメリカ合衆国郵便公社(UPS)の元従業員が、iPhoneなど400台以上のスマートフォンを窃盗した罪で有罪判決を受けました。裁判では、盗難の驚くべき手口が明らかになりました。
カミソリ使用でパッケージを開封
米オレゴン州ポートランドのUPS従業員だったリコ・アルヴァレス被告は、2019年8月から逮捕される2020年10月まで、配達や仕分けの過程で、累計20万ドル(約2,100万円)相当となる計400台超のスマートフォンを盗難したとされています。
手口は巧妙で、カミソリを使い丁寧にパッケージを開けt中身だけを取り出し、何事もなかったかのように空箱をベルトコンベアに戻す&配達するというものでした。当時最新モデルだったiPhone11シリーズも盗難の対象となっており、699ドル(日本では7万4800円)のiPhone11を100ドル〜150ドル(約1万円〜1万5,700円)ほどで販売していたとされています。
盗んだiPhone換金でBMW購入
また、儲けは790ドル(約82,800円)のスニーカーや2011年型BMW購入に使われるなど、かなり豪快に消費されたことも判明しました。逮捕された際は、職場にiPhoneを含む19台を所持、盗んだ端末を換金して得たと思われる1,000ドル(約10万円)超の現金を保有していました。
裁判官は「盗難の規模を考慮すると、彼は自分が起こした損害を気にかけることなく、できるだけ多くのスマートフォンを盗んできたようだ」と指摘、純粋な強欲が動機だとして、約1年間の懲役と253,550ドル(約2,659万円)の賠償命令を下しました。
店頭に陳列されているiPhoneは遠隔操作で無効化できますし、ユーザーが所有しているiPhoneも「探す」アプリである程度はコントロールできます。しかし、新品のiPhoneはどうしようもありません。最近も、ロシア最大手航空会社の従業員が累計50億円相当のApple製品などを密輸していたことが発覚しており、思いもよらぬ人間による犯行が目立ちます。
Source:The Oregonian
(kihachi)
- Original:https://iphone-mania.jp/news-324795/
- Source:iPhone Mania
- Author:iPhone Mania
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