ヤマハ株式会社は、世界で初めてメロディーに乗せて言葉を発するコミュニケーションロボットを開発。それが「Charlie(チャーリー)」だ。
2020年10月27日より公式ウェブサイトにてプロトタイプを公開中。同時にモニター募集を開始し、12月から1ヶ月ほど抽選で選ばれた約30名による製品モニターを実施するとのこと。
雰囲気を壊さない曲選び
「Charlie」誕生の背景には、働く女性のストレスや癒やしへのニーズがあるようだ。同社はストレス社会を生きる女性を応援すべく、メロディーに乗せた言葉で癒やしを与える「Charlie」の開発に至ったという。
「Charlie」は、「おはよう」や「ただいま」といったあいさつはもちろん、普段の相談事や雑談などもメロディーに乗せて返答。これは、同社がもつボーカロイド技術や自動作曲技術などを活用したもので、約30種の音楽ジャンルにもとづいたメロディーパターンがある。
会話の内容によってアップテンポな曲調を選択したりスローテンポのボサノバ調を選択したりと、「Charlie」はなかなか空気を読むようだ。
ユーモアを交えた会話も……!?
「Charlie」は人感センサーを搭載しているため、ユーザーが話しかけなくても一緒にいるだけで自発的に話しかけてきたり、独り言を言ったりとその存在感は十分だろう。同社が「Charlie」を「ペット以上恋人未満」といっているのもうなづける。
ほかにも、会話を重ねることで歌がうまくなったり、頭や足をメロディに合わせて動かしたり、天気や星座占いを答えたりと多機能。
そんな「Charlie」の外見は愛らしく、性格は「とにかく前向きで、冗談も好き」「口は悪いほうだけど、意外とロマンチスト」「夢は音楽家になること」だそうだ。ときにユーモアを交えた返答もするとか。
現在募集中のモニターは、約30名を予定(抽選あり)。期間中定期的にInstagramにモニターの様子を投稿可能な人を求めている。なお、モニター期間終了後、希望者は「Charlie」の製品版を無償でもらえるようだ。
音楽といえば「聴く」「演奏する」が主流で、最近では5Gの登場で「観る」という体験が増えてきた。そんななか、「話す」という新たな音楽体験を提供してくれる「Charlie」は、日常生活に溶け込む音楽として注目されるかもしれない。
- Original:https://techable.jp/archives/140529
- Source:Techable(テッカブル) -海外・国内のネットベンチャー系ニュースサイト
- Author:樋口
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