ある年齢の読者は、TV Powww(1970年代に始まった米国のテレビ番組)の地域版を覚えていることだろう。この番組では視聴者が自宅から、Intellivisionのゲームをプレイしているスタジオ内オペレーターに電話で指示を与えていた。
おそらく最もよく知られているのはニューヨークのTV PIXXXで、プレイヤーは「PIXX」(局のコールレターにちなんだもの)のTシャツや米国の貯蓄債券の商品を期待していた。またゲームは、技術的な問題や遅延の問題に悩まされていた。
ありがたいことに、テクノロジーはそれ以降、大きな進歩を遂げた。特にライブストリーミングとクラウドゲームは、近年になってようやく実用的になった。2017年に設立されたフィンランドのSurrogate.tvはこの分野に工夫を凝らし、物理的な要素を持つゲームのリモートプレイ版を提供している。ピンボールやロボット格闘、クローマシーンなどが用意されている。当然のことながら「Mario Kart Live:Home Circuit(マリオカート ライブ ホームサーキット)」は、同サイトが提供するサービスにうってつけの候補だ。
先週ローンチされたSurrogateは1週間の間、何ブロックか離れた場所からユーザーにゲームをプレイする機会を提供する(ただし、人間のプレーヤーが必要なことに注意して欲しい)。このサービスを利用すると一度に4人のプレーヤーが、ARオーバーレイを提供するNintendo Switchからのフィードを使用してRCカートを制御できる。
この体験を実現するために(なお、Surrogateは任天堂とは一切関係がない)、サイトはAdafruit M0マイクロコントローラで構築されたGitHubのNSGadgetPiプロジェクトを使用して、Switchをエミュレートしている。さらに各カートはSurrogateごとに、以下のデバイスを必要とする。
- Nintendo Switch:ゲームを実行
- Nintendo Mario or Luigi RC Kart:レーストラックで運転
- Raspberry Pi 4:SurroRTGとSurrogateのカスタム画像を認識
- HDMIキャプチャカード:ビデオフィードをキャプチャ
- USBサウンドカード :サウンドをキャプチャ
これはカートに99ドル(約1万1000円、4人プレイならその4倍)を費やすことなく、ゲームを体験するための楽しい方法だ。なお、若干のラグの問題がある。コツをつかむには数回のプレイが必要で、それ以上に時間がかかることもある。プレイするタイミングにもよるが、待ち時間はかなり長く、プレーヤーが増えればさらに悪化することだろう。
しかし、少なくともTV Powwwの時代から状況は大きく改善されている。
カテゴリー:ゲーム / eSports
タグ:Surrogate.tv
画像クレジット:Surrogate
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(翻訳:塚本直樹 / Twitter)
- Original:https://jp.techcrunch.com/2020/10/28/2020-10-26-mario-kart-live-home-circuit-gets-unofficial-remote-play-on-surrogate-tv/
- Source:TechCrunch Japan
- Author:Brian Heater
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