資生堂、リンパ管を立体的にとらえる可視化技術を確立

株式会社資生堂(以下、資生堂)は独自技術を用いて、リンパ管を立体的にとらえる可視化技術を確立。この技術を、今後の革新的な製品開発につなげていくとしている。

これまで謎の多かったリンパ管を知る手がかりに

資生堂が観察したリンパ管の構造

リンパ管は、皮膚の老廃物を回収する最初のステップとして重要な存在だ。しかし、リンパ管の構造に関してはこれまで謎も多かったという。

資生堂は今回、皮膚組織の透明化技術と3D観察技術を組み合わせることにより、皮膚のリンパ管を立体的に可視化。皮膚のリンパ管は「毛細リンパ管」として、表皮の直下まで密なネットワークを形成していることが確認された。また、老廃物を取り込むリンパ管の始点をとらえることにも成功。YouTubeでは、この成果に関する30秒程度の動画が公開されている。

リンパ管が老廃物を取り込む様子もキャッチ!

そして、資生堂による研究の成果はこれだけにとどまらない。同社は皮膚組織の断層撮影技術を活用し、電子顕微鏡レベルで皮膚のリンパ管の構造を観察。リンパ管が老廃物を回収する瞬間を立体的にとらえたとのことだ。こちらに関してもYouTubeで1分弱の動画が公開されているため、ぜひチェックしていただきたい。

今回の技術確立により、皮膚の内部構造などをさらに深く検証することが可能となった。こうした技術を通じて、一体どのような新製品が生まれるのだろうか?今後の展開に期待が高まる。

PR TIMES

(文・早川あさひ)


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