直近の四半期決算発表で、Spotify(スポティファイ)は月間アクティブユーザー数が3億2000万人を超えたと発表した。これは29%増で、ロシアマーケットにおけるサービス開始の成功が貢献している。3億2000万人のうち1億4400万人が有料ユーザーで、こちらは27%増だ。
Spotifyは引き続き、世界最大の音楽ストリーミングサービスだ。そしてかなりの差が開いて2番目にApple(アップル)が位置する。こちらの有料ユーザー数は2019年時点で6000万人だ。一方、Amazon Music(アマゾンミュージック)のユーザー数も5500万人とそれほど差はない。といっても、Amazon(アマゾン)は有料ユーザー数は公表していない(アップルは3カ月の無料トライアル後は有料に移行する)。
堅調な伸びにもかかわらず、Spotifyは四半期決算で約1億1800万ドル(約123億円)の赤字を計上した。黒字だった第3四半期から大きな変わりようだ。同社が挙げた大きな赤字要因は、新規ユーザーを引きつけるための割引プラン提供を続けていることだ。
「当社は、新たなユーザーを加えるか、既存ユーザーに提供しているサービス価格を上げるかによって成長します」と決算発表で述べた。「このエコシステムにおいては、獲得を狙える何十億という消費者がまだいると当社は考えており、より良いツールに投資するつもりです。これがひいてはエンゲージメントにつながり、エンゲージメントが増えれば収益を増やす能力が増します」。
もちろんSpotifyはポッドキャストコンテンツでリーダーとなるべく、かなりの額を投入してきた。過去2年間、Gimlet、Anchor、Parcast、スポーツメディア大企業Ringerなど、テクノロジーやコンテンツの企業買収に何億ドル(何百億円)も投じてきた。四半期決算発表の際、Spotifyは最近買収したJoe Rogan Experienceが英語圏マーケットであっという間に最も人気のポッドキャストになったことを明らかにした。
コメディアンのJoe Rogan(ジョー・ローガン)氏がホストするポッドキャスト番組「The Joe Rogan Experience」は「オーディエンスの予想を上回るもの(だった)。このポッドキャストの独占回を年末までに開始することを楽しみにしています」とSpotifyは話す。ローガン氏のポッドキャストは即座に議論を巻き起こした。ちょうど今週、陰謀論者のAlex Jones(アレックス・ジョーンズ)氏が数多くのこれら問題に再び火をつけた。Spotifyは先日のTechCrunchのコメントリクエストに応じなかった。
そして同社はまた、最近のミュージシャンへの支払いアップと透明性向上の要求にも応じていない。新型コロナウイルスんほパンデミックによってライブ公演で収入を得ることが不可能になっている中で、これはかなり重要な問題だ。
カテゴリー:ネットサービス
タグ:Spotify、決算発表
画像クレジット:Bryce Durbin
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(翻訳:Mizoguchi)
- Original:https://jp.techcrunch.com/2020/10/30/2020-10-29-spotify-hits-320-million-monthly-active-users/
- Source:TechCrunch Japan
- Author:Brian Heater
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