FBのザッカーバーグCEO「iOS14の新機能はコロナからの経済回復を妨げる」と懸念

facebook マーク・ザッカーバーグ フリー素材
 
“GAFA”と一括りにされることの多い巨大テック企業ですが、AppleFacebookの関係は決して良好ではありません。Facebookのマーク・ザッカーバーグ最高経営責任者(CEO)は、Appleが新型コロナウイルス感染症(COVID-19)からの経済回復を遅らせかねないと警告しました。

「ビジネスや雇用創出の妨げになる」と主張

Facebookのマーク・ザッカーバーグCEOは同社の第3四半期(6月〜9月)決算発表会で、AppleがiOS14で導入するトラッキング防止機能が、新型コロナウイルスからの経済回復にマイナスの影響をこの先数年間与えることになると指摘しました。
 
ザッカーバーグCEOは「Appleのようなプラットフォーム企業によって計画される行動は、小規模事業主や2021年以降の経済回復に対してネガティブな影響を与えかねない」とし、「(現在の)個人に最適化された広告は小規模事業主が消費者を見つけるのに役立っており、彼らのビジネスを助け、雇用を創出している」と強調、オプトイン導入によって多くのユーザーがターゲティング広告を拒否することの問題点を語りました。
 
ただし、Appleはデベロッパーや事業主に与える影響を考慮し、iOS14でのトラッキング防止機能の実装を2021年以降へと延期しています。

Appleの影響力を警戒

これまでにもFacebookの幹部が相次いで「攻撃を受けている」「デベロッパーや事業主の大半を痛めつけることになる」と批判、ターゲティング広告を効果的に行うことが難しくなるため、デベロッパーの収益が最大50%減少すると試算していました。ザッカーバーグCEOによる今回の批判も、こうした流れを汲んでいます。
 
なお、ザッカーバーグCROは以前も政府関係者に対し、TikTokとAppleを(Facebookがされているように)精査すべきだと請願していたことが報じられており、Appleの影響力が強まることに対してかなり危機感を抱いているようです。
 
 
Source:Business Insider,AppleInsider
Photo:Flickr-Robert Scoble
(kihachi)


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