「早稲田祭2020」にて、DNP制作の大隈講堂の360度VR映像を公開!

大日本印刷株式会社(DNP)は、VR技術を活用して早稲田大学の大隈講堂の360度VR映像を制作した。今回は同大学の学生の作品を講堂内に展示してVR映像が撮影されたようだ。

この映像は、11月7日・8日にオンライン開催される学園祭「早稲田祭2020」にて公開予定。同社はこの映像を通じ、学園祭などの文化の継承・発展と新たな研究発表の場の創出、文化財の保存・継承と公開・利用という可能性を見出していく。

新たなコミュニケーションの場

ニューノーマル時代のなかで教育機関のイベントなどの中止やオンライン開催への変更が進み、活動発表の場が失った学生のモチベーション低下や伝統的なイベントの継承が困難となるなど課題もあるようだ。

そこで同社は、学生有志による「早稲田祭運営スタッフ」と連携し、VR映像化した大隈講堂を学生の発表やコミュニケーションの場としてオンラインで公開することにしたという。

「早稲田祭2020」のキャッチコピーは「今、新たに」。誰かの原動力になりたいという願いがこめられた言葉だ。「早稲田祭2020」は11月7日・8日の開催だが、大隈講堂のVR映像はその後約1ヶ月ほど公開されるもよう。なお、閲覧は無料。

「VR大隈講堂」はどんな感じ?

今回のVR映像は、360度の全景を3Dスキャンできる特殊なカメラで撮影し、クラウドでデータを一元化してVR空間を作成したものだ。

この手法を使うことで、3次元空間全体の大がかりな計測やモデリングを行わずにVR空間を作成することができる。

完成した映像は、あたかも講堂内にいるかのような没入感を与えてくれるとのこと。

また、展示されている学生の作品をクリックすると作品の詳細や作者の所属サークルなどの説明が見られるようだ。

同社は2020年11月1日より「図書館総合展」にて「バーチャル図書館」のβ版を公開している。これまでも多くの施設や企業の展示などにVR技術やCG・映像制作のノウハウを活かしたコンテンツを提供し、文化・芸術などの継承に貢献してきた。

今後は、教育機関での研究発表やコミュニケーションへの支援にも注力すべく、さまざまな新しい手法を開発・提供していきたいとしている。

大日本印刷株式会社


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