カナビス(大麻)合法化の住民投票が、米国時間10月4日、米国の5つの州で締め切られた。すでにカナビスが合法化されているオレゴン州でも、ドラッグの街頭販売の解禁とマジックマッシュルームの治療目的の使用許可が承認された。
カナビス関連の住民投票が行われた5つの州のうち4つの州で、21歳以上の成人の嗜好用マリファナの使用が法的に認められた。ミシシッピ州では医療目的での使用が認められたが、サウスダコタ州は医療目的と嗜好目的の両方が一度に承認された。
新たな市場を探るカナビス関連スタートアップにとって、いまが肝心なときだ。消費者とビジネスを獲得しようとこの分野の多くの企業が、新たに解禁されたこれらの州でゴールドラッシュが起こると注目している。だが、いますぐとはいかない。カナビス企業が学習し準拠しなければならないルールと規制が、州ごとに異なるからだ。
10年前、カナビスは米国全土で禁止されていた。そこに変化が起きたのは、2012年にコロラド州とワシントン州の有権者が嗜好用マリファナを合法と認めたときからだ。国レベルでは違法のままだが、これらの新たに合法化された州では、3人に1人の米国人が合法的に大麻を買えるようになる。
ニュージャージー州
- ニュージャージー州の有権者は嗜好用カナビスの合法化を承認し、2021年1月1日より解禁となる。
- ニュージャージー州議会は、現在、消費者向け市場のためのルールと規制の制定に取り組んでいる。
- ニュージャージー州は中部大西洋岸でこの法案を通過させた最初の州となった。
モンタナ州
- モンタナ州の有権者はこの法案と大麻合法化のための州憲法修正を承認し、21歳以上の成人の使用を認めた。
- モンタナ州の住民は、2021年1月1日午前12時1分より、マリファナの所有、使用、栽培が認められる。新年おめでとう!
- 嗜好用の販売は2022年1月から開始できる。
サウスダコタ州
- サウスダコタ州の有権者は、全国で初となる医療用と嗜好用のカナビスの合法化を同時に承認した。これは、州憲法修正と住民投票によって実現した。
- カナビスは2021年7月1日までは違法。それ以降は、サウスダコタ州の住民はマリファナの所有、使用、そして3本までの栽培が許される。
- 医療用の販売は2021年7月1日から解禁される。
- 同州は、2022年4月1日までに、嗜好用カナビスの販売に関するルールと規制の制定を行う。
アリゾナ州
- 2016年に合法化法案が否決されたアリゾナ州だが、有権者は嗜好用カナビスの合法化法案を承認した。カナビスの所有が合法化される時期は不明。
- 販売は2021年4月5日までに許可される予定。
ミシシッピ州
- ミシシッピ州の有権者は医療用マリファナの合法化を住民投票で承認した。
- 同州は、2021年7月1日までにルールと規制を制定する。
オレゴン州
- オレゴン州は全国で初めて、一般にはマジックマッシュルームとして知られているシロシビンの規制下での医療用使用の合法化を認めた。
- 医療用使用は、2年間の開発期間の後に解禁される。
- オレゴン州の有権者は、少量の街頭販売ドラッグを違法物から除外する法案も通過させた。違反しても交通違反程度のものとなる。
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カテゴリー:ヘルステック
タグ:Cannabis / 大麻
画像クレジット:Kirill Vasikev/EyeEm / Getty Images
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(翻訳:金井哲夫)
- Original:https://jp.techcrunch.com/2020/11/05/2020-11-04-cannabis-legalization-measures-set-to-pass-in-5-states/
- Source:TechCrunch Japan
- Author:Matt Burns
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