香港のCounterpoint Technology Market Research(以下、カウンターポイント)は、今年第3四半期のスマートフォン世界市場に関する調査結果を発表した。新型コロナウイルスの影響から回復しつつある市場は、前四半期との比較で32%成長。期間中のスマートフォン出荷台数はトータルで約3億6,600万台となっている。
XiaomiがAppleを抜いて第3位に
カウンターポイントが公開した今年第3四半期のスマートフォン出荷台数ランキングによれば、1位はサムスン。およそ7,980万台を出荷し、前四半期比で47%の成長を記録した。続いて2位はファーウェイ。米中貿易摩擦の渦中にある同社は、前四半期比でシェア率を落としたとのことだ。
そして注目すべきは3位のXiaomi(シャオミ)だろう。ミッドレンジスマートフォン「Redmi Note 9S」などにより日本市場でも存在感を高める同社は、前四半期比で75%の成長を記録。出荷台数・シェア率で、あのAppleを抜く結果となった。
Realmeの成長スピードが驚異的
カウンターポイントは、ユニークなデータとして「累計出荷台数5,000万台の達成に要した期間(四半期単位)」を公開。このデータの中では、2018年創業のRealmeが目を引く。同社は、今年第3四半期に累計出荷台数5,000万台を達成。サムスンやファーウェイ、Appleなどの名だたる企業を抜き、創業から最も短い期間での達成となっている。Realmeが主要な市場としているのは、インドや東南アジア。同社は5G対応スマートフォンの豊富なラインナップを武器に、中国市場でも躍進したという。日本における知名度こそ低いが、世界市場での存在感は急速に高まっているようだ。
(文・早川あさひ)
- Original:https://techable.jp/archives/141826
- Source:Techable(テッカブル) -海外・国内のネットベンチャー系ニュースサイト
- Author:早川あさひ
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