ドイツのeVTOL(電動垂直離着陸機)開発スタートアップLiliumが、米国フロリダ州オーランドに同社にとって米国初の空飛ぶタクシー乗降ステーションを設置する計画を発表した。
2025年開設、そして同時期のサービス開始を想定している。順調にいけば5年後に空飛ぶタクシーがフロリダ州民の”足“となる。
フロリダ半島の中央に位置
Liliumは5人乗りのeVTOL「Lilium Jet」を開発中だ。同社によると、完全電動で、フル充電すれば300キロ飛行できる。つまり近距離であればかなりの回数の飛行をこなせる。
その乗降場所となるステーション「vertiport」はオーランドのレイク・ノラに建設される。レイク・ノラはフロリダ半島のほぼ中央に位置し、93マイル(約150 キロ)以内にタンパ、186マイル(約300キロ)離れたところにマイアミやジャクソンビルといった大都市がある。
Lilium Jetはタンパならレイク・ノラから30分、マイアミなら60分で移動できるという。住民の足としてはもとより、観光客にとっても使い勝手の良い手段となりそうだ。
建設しやすいデザイン
Liliumにとってフロリダに建設するvertiportが、米国初のステーションとなり、もちろん他都市にも建設してネットワークを構築することを想定している。
そのためLiliumはステーションの設計でデベロッパーTavistockと提携。空き地に設置できるだけでなく、既存のインフラに統合させることもできるデザインになっているという。建設にかかるコストと時間を抑制するためにオフサイトで前もって組み立てることも可能とのこと。
Liliumは米国だけでなくグローバルで空飛ぶタクシーサービスを展開することを目指しており、今後さらにステーション候補地が発表されることが予想される。
- Original:https://techable.jp/archives/141945
- Source:Techable(テッカブル) -海外・国内のネットベンチャー系ニュースサイト
- Author:mizoguchi
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