ブロックチェーン企業の株式会社Gaudiy(以下、Gaudiy)は、漫画専用の多言語翻訳システム「Mantra Engine」を手がけるMantra株式会社(以下、Mantra)と提携。トークンエコノミーやAI翻訳技術を活用した、漫画の多言語翻訳・海外販売サービスの共同開発を始めている。
海外ファンが漫画の翻訳に協力!
漫画には作品特有の言い回しや固有名詞が多く含まれるため、翻訳の難易度は高い。前述の「Mantra Engine」の翻訳精度は30%から70%程度とされ、現時点で人による修正が必須となっている。そこで、Gaudiyが提供するコミュニティを通じ、海外ファンが翻訳結果の修正に参加・協力できる仕組みをつくる。
さらに、翻訳された漫画の販売収益の一部を、トークンエコノミーを活用して海外ファンへ分配。翻訳に貢献したファンは、貢献度に応じたリターンを得られるようになるとのことだ。
漫画のローカライズにおける課題の解決へ
日本が誇るエンタメコンテンツのひとつである漫画は、アジアや欧米などでも人気を博している。しかし、海外向けに翻訳されるのは一部の人気作品のみ。翻訳される言語も、英語などの主要なものに限定されているようだ。
このような状況を受け、コミュニティサービスを手がけるGaudiyが、優れたAI翻訳技術を持つMantraとタッグを組んだ。どのような作品でも多言語翻訳・海外販売を行える仕組みを構築し、漫画ビジネスのグローバルな成長を後押ししていく。
(文・早川あさひ)
- Original:https://techable.jp/archives/142740
- Source:Techable(テッカブル) -海外・国内のネットベンチャー系ニュースサイト
- Author:早川あさひ
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