SNSは現在、世界的にデマやフェイクニュースの温床となっており、政策にも影響を与えつつあります。そのため、Twitterは問題含みのツイートに「いいね」を押すと警告が出る仕様を導入する方針です。
大統領選挙や新型コロナなどのデマ対策
2020年は新型コロナウイルス感染症(COVID-10)や米大統領選挙などで、SNSにおけるフェイクニュースの影響力が大きな問題となりました。
Twitterはドナルド・トランプ米大統領のツイートを始めとし、真偽不明な内容には警告を出したり、通常リツイートができないようにしたりする仕様へと変更しましたが、限定的な効果に留まっていました。
そこで新たにTwitterは“デマ抑止”にさらに踏み込むべく、ミスリーディングを誘発する可能性のあるツイートに「いいね(ハートマーク)」を押そうとすると、警告が出てくる仕様を導入する方針を固めていることを明らかにしました。
Twitterの公式アカウントが公開した画像では、「郵便投票は集計や経路追跡がより困難になり、信頼できない結果に繋がるだろう」と書かれたツイートに対し「いいね」を押そうとすると、「Twitterを信頼できる情報源にすべくご協力ください」との警告が表れ、選択オプションが引用リツイートしか提示されていない様子が確認できます。
Giving context on why a labeled Tweet is misleading under our election, COVID-19, and synthetic and manipulated media rules is vital.
These prompts helped decrease Quote Tweets of misleading information by 29% so we're expanding them to show when you tap to like a labeled Tweet. pic.twitter.com/WTK164nMfZ
— Twitter Support (@TwitterSupport) November 23, 2020
Twitterはこのような警告を一部で試験的に導入した結果、誤った情報の引用リツイートを29%減らしたと述べており、今後はこうした試みを拡大するとしています。
警告が表示されるかどうかはツイートの通報がベースになると考えられていますが、米大統領選挙では日本国内でも米国に負けず劣らず事実認識を誤ったツイートが大量に拡散されていただけに、世界的に同じ水準の実装を望むところです。
なお、Twitterは以前にもデマツイートをメモで警告できるBirdwatch(観察)機能の採用を計画していることが明らかになっています。
Source:Twitter
(kihachi)
- Original:https://iphone-mania.jp/news-330754/
- Source:iPhone Mania
- Author:iPhone Mania
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