360万ドル(300万ユーロ、約3億7000万円)のシードラウンドを終えたばかりのフランスのスタートアップBigblueは、ヨーロッパにおける、フルフィルメントのエンドツーエンドソリューションを作っている。自分のウェブサイトで、複数のマーケットプレイスに製品を売っている人は、これからは販売が成立した後のあらゆる処理をBigblueが面倒見てくれる。
Bigblueは、車輪を再発明しようとはしない。むしろ同社は既存のロジスティクス企業と協力し、ユーザーはただBigblueとだけ関係を持てば良いようにする。そしてBigblueが複数のロジスティクス企業のフルフィルメントセンターと協力してユーザーの製品を保存し、配送は複数の運送業者から選ぶ。
基本的にBigblueは、ユーザーの顧客体験を改善する。Bigblueを使うようになると、ユーザーは製品を指定のフルフィルメントセンターに送り、自分のオンラインストアにBigblueを統合する。同社はすでにShopifyやWooCommerce、Magento、Wix Store、Prestashop、Fastmag、そしてAmazon(アマゾン)のマーケットプレースと統合している。
クライアントが製品をオーダーすると、それは直接、製品の在庫のあるフルフィルメントセンターで包装され配送されてその顧客に届く。Bigblueの顧客が払う料金は、単一の定額だ。ユーザーはそれを払うだけで後は何もしなくてよい。その品物はDHLで送るか、それともChronopostを使うかなどを、ユーザーはいっさい気にしない。Bigblueが正しい運送業者をユーザーに代わって選んでくれる。
ユーザーは、配送が現在どうなっているかをBigblueのサイトでチェックできる。自分の品物のうち、未発送のものがどれかもわかる。発送の通知は、ユーザーにメールで届く。
小さなeコマース企業が良質なロジスティクスのネットワークを築くのは困難だが、Bigblueを利用すれば、アマゾンの大きなeコマースウェブサイトとも互角に競合できる。自社でロジスティクスのチームを持たなくても、顧客体験を向上できる。
同社のシードラウンドはSamaipataがリードし、Bpifranceが参加した。そのほかPlug and PlayやClément Benoit(クレメント・ブノワ)氏、Thibaud Elziere(ティボー・エルジエール)氏、そしてOlivier Bonnet(オリビエ・ボンネット)氏も同社に投資した。
新たに得た資金で同社は50名を新たに雇用し、プロダクトを改良する。統合先のeコマースプラットホームやERPそしてマーケットプレースも、今後もっと増やしたい。また、Bigblue自身の配送追跡ページとメールを個人化するツールキットも作ろうとしている。そして同社は、返品処理や配送所要時間の改善も目指している。
カテゴリー:ネットサービス
タグ:Bigblue、eコマース、物流
画像クレジット:Bigblue
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(翻訳:iwatani、a.k.a. hiwa)
- Original:https://jp.techcrunch.com/2020/11/27/%E3%83%A8%E3%83%BC%E3%83%AD%E3%83%83%E3%83%91%E3%81%AEe%E3%82%B3%E3%83%9E%E3%83%BC%E3%82%B9%E3%81%AE%E3%83%95%E3%83%AB%E3%83%95%E3%82%A3%E3%83%AB%E3%83%A1%E3%83%B3%E3%83%88%E3%82%92%E4%BB%A3%E8%A1%8C/
- Source:TechCrunch Japan
- Author:Romain Dillet
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