株式会社ラディウス・ファイブは、1枚の写真から14種類の動画を生み出すAI「Moving Photo Maker」を開発。同社が運営するAIプラットフォーム「cre8tiveAI(クリエイティブAI)」にて公開した。
簡単・スピーディーに動画化!
「Moving Photo Maker」は、AIにより1枚の写真に写っている対象物を把握、奥行きを推測し3Dモデルを生成。次に、物体に隠れて見えない部分にあるはずの背景を推測し補完する。こうして1枚の静止画像から生成した3Dモデルに14種類の動きをつけて8秒ほどの動画として仕上げることが可能なサービスだ。
ちなみに、写真のみならず、自作の画像を動画にすることも可能とのこと。
つけられる14種類の動きは、ズームイン・アウトのほか、サークルモーション、カメラを垂直上方・下方に移動させるペデスタルアップ・ダウンなど多彩なカメラワークで演出されたもの。
通常、このような動画を生成するには、1種類の動画につき3時間ほどかかると想定されるが、「Moving Photo Maker」なら1枚の写真をドラッグ&ドロップして15分程度待つだけで14種類の動画が完成する。また、動画デザイナーが有する特別なスキルも必要なく、誰でも簡単に動画を生成できるのも魅力だろう。
利用フローとしては、動画化したい画像をアップロードし、課金処理もしくはクレジット消費を実行して完成のメールを待つ。メールに記載されているリンクから動画を取得できるという流れだ。
コスト削減も可能か
「Moving Photo Maker」には、コスト面でのメリットもある。
一般的に動画編集を外部委託した場合は数万円かかり、動画素材を購入した場合でも数千円~3万円程度かかるという。
月額無料の「エントリープラン」なら、1枚の写真の動画化が2,400円。クレジットが付与されるサブスクプランには「ライトプラン」「スタンダードプラン」「プロプラン」「ウルトラプラン」「メガプラン」があり、それぞれ付与されるクレジットを消費して動画を生成できる。
例えば、月額80,000円の「メガプラン」を利用すると、1度の動画化にかかる料金は実質400円となり、これまでの動画編集よりコストパフォーマンスが高くなる可能性があるというわけだ。
今回「Moving Photo Maker」が公開された「cre8tiveAI」では、顔イラスト提供サービス「彩ちゃん」や全身イラストを制作する「彩ちゃん+」、アニメ映像を4K・8Kに変換する「AnimeRefiner」など多様なAIサービスが提供されている。同社のDeep Learning技術は今後も多くの人のクリエイティビティをサポートしていきそうだ。
- Original:https://techable.jp/archives/143154
- Source:Techable(テッカブル) -海外・国内のネットベンチャー系ニュースサイト
- Author:樋口
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