青白く自発光する軽量なブラックチタンの機械式時計と過ごすソロキャンプ

毎日スマホやパソコンといったデジタル製品に囲まれて過ごしていると、その反動からか、急にアナログのあたたかみが恋しくなる。特にZOOMを筆頭として、打ち合わせや会議もWeb上で行うようになってからはなおさら。忙しさは変わらず、デジタル濃度は濃くなる一方だ。

というわけで、週末は密を避けられるアクティビティとして人気のキャンプに出かけることが多い。自然の中で何も考えず、ひとりコーヒーやお酒で頭の中をリセットする。こんがらがった企画や案件も、ゆったりした時間を感じることで自然に整理されていく。

ソロキャンプというとハードルが高く感じるが、慣れるまでの最大の難関は「ちょっと寂しい」ことだろうか。しかし、ビジネスマンたるもの優秀な相棒がひとりいれば問題ない。そう腕時計だ。

アウトドアのフィールドによく似合う、タフかつエレガントさも兼ね備えた今回の相棒は、ボール ウォッチ「エンジニア ハイドロカーボン ブラック ジャパンリミテッド」(33万5000円/税別)だ。同ブランドとしては初の9時位置にリューズを配し、手首に干渉しないよう設計されている。特にキャンプでは荷物を運ぶことが多く、意外と気になってしまう。

リューズの締め忘れによるヒューマンエラーを防ぐため、リューズガードがついてる時計だと余計に気になるが、こういった懸念もクリア。安心して身に着けていられる。ちなみに防水性能は300m、耐磁性能も4800A/m、5000Gsという耐衝撃性に逆回転防止ベゼルも備え、ダイバーズとしての機能性も万全だ。

サイトに到着すれば、まずテントなどの設営に入る。ペグを打ち、テーブルを出し、お気に入りのギアたちに囲まれてコーヒーで一服。何はなくとも、この時間こそ日頃の疲れを癒やしてくれる。

スイスCOSC認定クロノメーターの自動巻きムーブメントは、高精度の機械式時計の証だが、ずっしりとした重さがアウトドアでは気になることも。しかし、「エンジニア ハイドロカーボン ブラック ジャパンリミテッド」はDLCコーティングを施したチタンケースを採用。重厚感のあるオールブラックなケースにも関わらず、チタンらしい軽量さのおかげで、邪魔にならない。頑丈なラバーベルトも汗に強く、装着感は快適そのものだ。

■夜の明かりとボール ウォッチの明かりで過ごす夜

日が落ちてきたら焚き火の準備。誰にはばかることもなく、好きな食材を調理しながらお酒でリラックス。定番のステーキを頬張りながら、刻一刻と夜がふけるのを感じる。スマホをシャットアウトし、夜空の星を眺めていると日常に戻るのが惜しくなるが、それも心がほぐれている証拠だろう。

食後は持ってきた本を手に取り、寝るまでの間に読書。読む予定だった本が山積みで、結局こうした時くらいしか集中できない。ふとランタンの灯りに照らされた腕元を見ると、腕時計も正確に時を刻んでいる。

▲針・文字盤に15個、自発光マイクロ・ガスライトを備える

ボール ウォッチに特徴的な自発光マイクロ・ガスライトは、塗布されたルミノバと違い(ベゼルと一部のインデックス部分はルミノバ)、永続的に光り続ける。しかもこのブラックジャパンリミテッドは同ブランドでも珍しい白と青の発光色を持ち、視認性が高く、何より美しい。

焚き火を消したあと、しばらく時計の青白い光だけで過ごしてみる。テントや寝袋の中でもしっかりと動いているのが見える様は、非日常と日常をつないでくれている実感がある。

翌朝、簡単な軽食をとったら帰り支度の開始。再び都会の喧騒に戻るのを惜しみながら、スッキリした頭のおかげで仕事へのモチベーションも戻っている。もちろん、ジャケットの下には冒険を共にした腕時計を着けて。さて、次は釣りにでも一緒に連れて行こうかな。

>> ボール ウォッチ「エンジニア ハイドロカーボン ブラック ジャパンリミテッド」

(取材・文/三宅隆<&GP> 写真/田口陽介)

 

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