Apple Watch用バッテリー内蔵バンド特許取得〜Reserve Strap似?

Apple Watch Battery Band_01
 
Appleが現地時間2020年12月1日、米国特許商標庁(USPTO)において、Apple Watch用バッテリー内蔵バンドに関する特許を取得しました。本特許に記されたApple Watch用バッテリー内蔵バンドの給電方法は、Apple Watchの隠しポートを利用したバッテリー内蔵バンド、Reserve Strapと同じ方式のようです。

バッテリー内蔵バンドに関する特許の内容

AppleがUSPTOから取得した特許名は「バッテリー・ウォッチバンド」というものです。本特許には、Apple Watchのバッテリー持続時間を延ばすためにバンドにもバッテリーを内蔵し、そこからApple Watch本体に給電する仕組みが記載されています。
 
バッテリー内蔵バンドとApple Watch本体内蔵バッテリーとを合わせ、バッテリー容量を拡大することは、バッテリー持続時間を延ばすだけではなく、センサーを増やして電力消費量が増えた際にも、バッテリー持続時間が短くなるのを抑えることにも繋がると、AppleInsiderは説明しています。
 
また、バッテリー容量の拡大が内蔵バッテリーだけではなく、こうした外部バッテリーとの組み合わせで実現できれば、Apple Watch本体内に占めるバッテリーの割合を増やさず、そのスペースをセンサー類の追加に活かすことが可能になると、同メディアはその効果を予想しています。

Apple Watch本体の隠しポートを通じて給電

Apple Watch Battery Band_02
 
特許に記されたApple Watch用バッテリー内蔵バンドは、バンドのねじれにも対応できるよう設計され、図表で黄色に着色されたバッテリー内蔵部の内側は、柔軟ながらも必要以上に伸びない素材が用いられるようです。対して、バッテリー内蔵部の外側は、バッテリーと、各バッテリーを繋ぐコネクタなどを保護するための強度を持たせた設計になるようです。バンドの素材はゴムやシリコンだけではなく、金属製のものも想定されています。
 

 
このバッテリー内蔵バンドからApple Watch本体への電力供給は、ベルトを装着する部分の隠しポートを通じて行われるとAppleInsiderは記しています。この方式は、2015年にアクセサリメーカーのReserve Strapが発表しながら、watchOS2.0.2で隠しポートが使えなくなったために発売されなかった幻の製品、Reserve Strapと同じ方式のようです。
 
 
Source:USPTO via AppleInsider, Patently Apple
(FT729)


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