近年、多くの大手車メーカーやスタートアップが自動運転車両の開発を進めているが、そのうちの1社、Zooxが12月14日、同社初のプロダクトとなるロボタクシーを発表した。運転席はなく、搭載する自動運転ソフトウェアによって完全自動で走行するタイプだ。
現在はラスベガスやサンフランシスコでテストを行なっていて、ゆくゆくはオンデマンドの配車サービスを提供する。
カスタムAIで安全運転
2014年創業のZooxが6年かけて開発したロボタクシーはキューブ状で、4人乗り。ドアはスライド開閉し、車内には2人掛けのベンチ式座席が対面するように設置されている。運転席はない。
自動運転を可能にしているのが、カメラやレーダー、ライダーといったハードウェアと、カスタムAIなどを活用した独自開発のソフトウェアだ。障害物を避けたり、リスクを予測したりしながら安全運転するとしている。
連続16時間走行
車としての機能はというと、最高速度は時速120キロ。133キロワット時のバッテリーを搭載し、連続16時間走行できる。
また、四輪操舵が可能で、あらゆる方角に動くことができる。これは、狭いスペースでの方向転換が容易にできることを意味し、都市部においてはかなり重宝する機能だ。
ロボタクシーとしての使用を想定し、アプリなどで乗車をリクエストできるオンデマンドサービスの提供を計画している。また、ゆくゆくは荷物の運搬などにも用途を広げる計画とのこと。
同社は現在私道でテストを行なっていて、今後は当局に申請して承認されれば公道でのテストを行う。実用化までにはもうしばらく時間がかかりそうだが、同社は今年初めにAmazonに買収されていて、その時が来たらAmazon傘下企業として大々的に展開することが予想される。
(文・Mizoguchi)
- Original:https://techable.jp/archives/144615
- Source:Techable(テッカブル) -海外・国内のネットベンチャー系ニュースサイト
- Author:mizoguchi
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