【特集】GP AWARD 2020
外出の機会が減ったことで、逆に好きな腕時計を身に着けられるようになった昨今。 2020年を象徴するに相応しいスポーティな個性派ウォッチが勢揃いだ。
■スーツを着なくなった影響で趣味時計に注目！
生活様式が一変し、在宅ワークなどが導入された2020年。その影響を受けて腕時計を身に着ける機会も減るかと思いきや、スーツを着ないことによって自由度が増し、より時計選びの基準が広がってきた。
そういった時流も踏まえ、今年のトレンドは純粋な新作より、サイズや色、素材などでバリエーションを追加したモデルが人気傾向に。そして機能性やデザイン面では個性的なモデルや有名ブランドといった、いわゆる“キャラ立ち”したアイテムが注目を集めている。
典型的なスーツスタイルに合わせるビジネスウォッチが必要なくなったことで、ここ数年ずっと人気のスポーツウォッチやラグスポも、ますます好調の兆し。そこで時計ジャーナリストの篠田哲生さんに、本年を代表するアイコニックなモデルを5本セレクトしてもらった。
いずれも魅力的なタイムピースが揃ったが、確かな堅牢性に心惹かれるハイスペックなダイバーズから、トレンド全部盛りのミリタリー、人気映画の元になったものに、カップルでシェアできるモデル、ハイコスパなラグスポウォッチまで目移りすること間違いなしのラインナップ。新たな生活様式を口実に、自分の個性をアピールできる傑作アイテムを手に入れよう。
時計ジャーナリスト・篠田哲生さん
男性誌の編集者を経て独立。 コンプリケーションからカジュア ルウォッチまで、多彩なジャンル に造詣が深い。時計学校を修了した実践派
1. 高い防水性能と堅牢性を両立するハイコストパフォーマンスな逸品
ボール ウォッチ
「エンジニア ハイドロカーボン ディープクエストII」（39万6000円）
加工の難しいチタンによる削り出しケースや、裏蓋がないモノブロックで1000m防水を実現させた技術力に驚愕です（篠田さん）
初代ディープクエストをリニューアル。 耐磁性・耐衝撃性・視認性に優れ、さらに歴代最強の防水性能を誇るフラッグシップモデルとして仕上がっている。自動巻き。チタンケース、1000m防水、ケース径42mm
▲モノブロック削り出しによるケースバック一体型チタンケースと、極厚4mmのサファイアガラスが驚異の1000m防水を実現
▲針・文字盤に備えられた自発光マイクロ・ガスライトに、片方向回転式ルミノバ夜光付きSSベゼルは抜群の視認性をもたらす
2. トレンドのブルー文字盤とGMTを備える機能性が魅力
ベル&ロス
「BR V2-93 GMT BLUE」（42万9000円）
ミリタリールックな外見、ブルーのダイヤル、機能的なGMTと、今人気のスタイルをすべて盛り込んでいます！（篠田さん）
空の旅を想起させるサンレイ仕上げを施したガルバニックブルーの文字盤に、赤い矢印型のGMT機能を持つ4番目の針が特徴的なタイムピース。自動巻き。SSケース、100m防水、ケース径41mm
▲反射防止サファイヤクリスタルドーム型のカバーガラスに、ねじ込み式リューズとそのガード機構がヴィンテージ感を演出
▲SSベルト以外に、パラシュートコードを起源とする「NATOストレッチ」ストラップのモデルも（38万5000円）
3. 人気のナビタイマーを男女兼用として楽しむ
ブライトリング
「ナビタイマー オートマチック 35」 （50万6000円〜）
男性には小ぶり、女性には存在感のある絶妙サイズの35mmケース。カップルでシェアする時計として楽しみたい（篠田さん）
アイコニックなナビタイマーシリーズに、女性のためにデザインされたアイテムが加わった。全4モデル共通で約38時間のパワーリザーブ性能を持つ。自動巻き。SSケース、3気圧防水、ケース径35mm
▲バリエーション豊かなダイヤルカラーとベルトを備え、各種アリゲーターレザーストラップを組み合わせることも
▲女性らしくダイヤモンドをあしらったマザーオブパールダイヤルもあり、よりエレガントさを引き立ててくれる
4. 話題の映画『TENET』の元になったミリタリーウォッチ
ハミルトン
「カーキ ネイビー ビロウ ゼロ」（21万4500円）
仕様は違いますが、映画『TENET』にも登場したタフウォッチ 。とにかく腕元にインパクトが欲しい人におすすめ（篠田さん）
ブラックPVD加工が施されたチタンケースは、軽量かつ高い耐久性と、持続時間80時間の3針ムーブメントを持つ実用性に優れた一本に。自動巻き。チタンケース、1000m防水、ケース径46mm
▲潜水艦にインスパイアされたこのモデルは、1000m防水機能とヘリウムエスケープバルブを搭載している
▲汗に強い極厚のラバーベルトは高級かつ存在感たっぷり。縦のエンボスラインが、よりスポーティさを感じさせる
5. 人気のラグスポウォッチが手に届きやすい価格で
フレデリック・コンスタント
「ハイライフ ハートビート」（25万8500円）
人気のラグスポスタイルで、しかも同社のアイコンであるハートビートも備えるのに、この価格というのは驚異的（篠田さん）
ダイヤルに地球モチーフの装飾が施され、3本の針には夜光塗料を配し、シンプルなミニマリズムを貫く普遍的なデザインの美しさを感じさせる。自動巻き。SSケース、5気圧防水、ケース径41mm
▲12時位置にブランドのアイコンであるハートビートを配し、精緻な機械式腕時計ならではの鼓動が見て取れる
▲簡単に着脱可能なインターチェンジャブル仕様のラバーストラップが付属。その日の気分でブレスレットと交換したい
※2020年12月6日発売「GoodsPress」1.2月合併号掲載記事をもとに構成しています
＜取材・文／三宅隆（&GP）＞
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- Original:https://www.goodspress.jp/features/343357/
- Source:＆GP
- Author:＆GP
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