2020年は「5G」と「料金値下げ」に注目の集まった1年だった。
3月には、ドコモ、au、ソフトバンクの3社が5Gサービスを開始。コロナ禍の影響を受け、当初5月予定だった楽天モバイルはサービス開始を延期し、9月に5Gを導入した。当初のサービスは、4Gを併用するNSA(ノンスタンドアローン)方式が採用され、エリア内では1Gbpsを超えることもある超高速通信を利用できる。

2020年3月に、大手3キャリアが一斉に5Gのサービスをスタートした
これに対し、大手3社はエリアを拡大する方針を示す。KDDIやソフトバンクは、4Gの周波数の一部を5Gに転用することで、ペースを上げる。2022年3月には、2社とも人口カバー率90%を達成する予定だ。鍵となるのが、DSS(ダイナミック・スペクトラム・シェアリング)と呼ばれる技術。DSSを使うと、同じ周波数帯で4Gと5Gが共存可能になり、2つの方式に割り当てる周波数も自動的に決まる。ソフトウェアアップデートで適用可能なため、エリア展開をスムーズに行える。

KDDIやソフトバンクは、DSSを活用して5Gのエリアを一気に広げていく

ドコモは、既存の周波数に頼らず、5G用に割り当てられた周波数で高速エリアを拡大する方針
日本でシェアの高いiPhoneシリーズが5Gに対応したのも、普及に対してプラスに働いている。iPhone 12シリーズは、もっともコンパクトなiPhone 12 miniも含む、全4機種が5Gをサポート。デザインも含めてフルモデルチェンジを図ったこともあり、売れ行きは上々だ。iPhone 12 miniは、価格もiPhone 11の発売時と同じで、iPhoneとしては値ごろ感もある。

10月から11月にかけて登場したiPhone 12シリーズは、4機種すべてが5G対応モデルだった
ただ、5Gに契約を切り替えると、通信料が上がってしまうのは課題だった。ドコモは500円、KDDIやソフトバンクは1000円、4Gより5Gの料金が高く設定されている。これに対し、ドコモはオンラインでの手続きを基本にした「ahamo」を発表。月20GBで2980円という価格を打ち出し、大きな話題を呼んだ。ahamoは4Gと5Gのどちらも利用でき、料金の割高感を払拭できそうだ。加えてドコモは、「5Gギガホ」を4月から「5Gギガホ プレミア」に改定。4Gとの価格差を100円まで縮めたうえに、容量無制限を打ち出し、普及を加速させていく方針だ。

20GBで2980円という大胆な料金を打ち出して大きな話題を集めたドコモのahamo

4月には、第4のキャリアとして楽天モバイルが本格参入した
(文・石野純也)
- Original:https://techable.jp/archives/145131
- Source:Techable(テッカブル) -海外・国内のネットベンチャー系ニュースサイト
- Author:Techable編集部
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