山形大が開発の次世代リチウムイオン電池、充電機能付きのスマホケースへ~BIH社が開発

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山形大学次世代電池研究室の研究を実現するスタートアップ企業で、次世代電池の試作開発などを手掛ける「Battery Innovation Hub」と、山形県米沢市の企業が連携し、安全性の高い次世代リチウムイオン電池を内蔵したスマートフォン用ケースを開発していると、河北新報が報じました。

山形大が開発した軽い・燃えない・折り曲げられる次世代リチウムイオン電池を使用

河北新報によれば、「Battery Innovation Hub」(BIH、代表取締役 長谷川貴一氏)が開発中のスマートフォン用ケースは、有線充電とワイヤレス充電の両方に対応、ケースは樹脂製で、薄型の次世代リチウムイオン電池を内蔵しているとのことです。
 
次世代リチウムイオン電池は、山形大学の森下正典 産学連携准教授が2019年に開発したもので、固体化したゲル状の電解質を使用しフィルム状にすることで、厚さ1ミリ以下で折り曲げて使うことが可能な他、軽く、燃える心配のない製品です。
 
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このバッテリー内蔵スマートフォン用ケースは500回〜1,000回の充放電が可能になる予定で、価格やデザインについては今後検討し、決定される見通しです。
 
BIH社などは2021年早期にサンプル品を作成し、2022年の発売を目指していると河北新報は伝えています。

米沢織を採用したデザインなどを検討

BIH社と米沢市内の企業などが開発中のバッテリー内蔵スマートフォン用ケースには、表面素材に米沢市の伝統織物である「米沢織」を採用することが検討されているようです。
 
次世代リチウムイオン電池内蔵スマートフォン用ケースは、米沢織の「細番手、先初め、紋織り」の特徴を活かし、日本古来の小紋柄を織で表現しているとのことで、デザインラインナップも複数展開される見通しです。
 
現在はあまり見受けられない和風のデザインに、発売への期待が高まります。
 
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Source:Battery Innovation Hub via 河北新報, 日本経済新聞
Photo:Battery Innovation Hub提供
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