設営ラクラクな自立型スタンドで焚き火台周りの使い勝手を良くしちゃおう!

豪快な焚き火料理ができる焚き火用スタンド。シンプルな作りなので異形丸棒で自作する人もいますが、地面にスタンドを打ち込むのが結構大変です。川沿いのように地面の下にゴロゴロ石が埋まっているキャンプサイトだと、テントとタープのペグに悪戦苦闘した後に焚き火スタンドを打ち込む作業が待っていると思うと、せっかく持っていったスタンドを投げ出したくなるほど。

もっと手軽になんとかしたい。そんな要望を形にしたのが37CAMP「自立型ファイヤーラックハンギング」(1万7600円)です。2020年秋にクラウドファンディングでプロジェクトを開始。1カ月で101名の支援を受けた、ありそうでなかった焚き火スタンドです。

組み立てが楽なのはもちろん、焚き火の煙を避けるために場所を少し移動させるなんてことも思いのまま。

スタンド本体は異形丸棒なんですが、下の方は角形になっているのがポイント。

角形パイプの脚を取り付ければ、硬い地面だろうと舗装されたイベント会場だろうとどこでも使えるのが斬新。しかも本体下部が角形なのでネジでしっかり固定できるんです。

脚は2本のくの字型パイプで構成され、4点で支えるため安定感があります。脚にはペグ用の穴も空いているので、重い鍋を吊り下げるときは手持ちのペグでしっかり固定できます。そして焚き火台を置くスペースも十分!

▲ロストルアーム

さらにロストルアームと小物吊り下げ用ハンガー、重い鍋を吊り下げるアームが付属していて、狭い場所で効率よく焚き火アイテムを整理できます。

アームを差し込むためのアタッチメントは、好きな位置・角度にネジ止めできるので、焚き火との距離感を調節が簡単。上下にずらすのが面倒なら、軽くネジを緩めて水平方向に回転させてもいいんですね。

ちなみに「BBQスキュワーセット」(1万4300円)を取り付ければ、2kg以上のリブロースでローストビーフを作ったり、ラムラックであぶり焼きをしたりなんていう豪快焚き火料理もできますよ。

▲下半分が「自立型ファイヤーラックハンギング」

「自立型ファイヤーラックハンギング」には、オプションとして脚とブリッジ、2種類のアタッチメントがセットになった「拡張キット」(8580円)が用意されています。

「拡張キット」の脚は逆V型なのでこちらも地面への打ち込みは不要。手持ちのS字フックを使って焚き火小物や鍋を吊すほか、ブリッジにかたまり肉を手持ちのチェーンで吊して下にもう1台の焚き火台を置いてあぶり焼きを作るなんてこともできるんです。

「自立型ファイヤーラックハンギング」4.5kg、「拡張キット」3.9kgなのでズシリと重いですが、その分安定感があるので豪快さを楽しめるというわけです。

2台の焚き火台を使って一気に調理をしたいけれどもっとライトに持ち運びたいというなら「シェルフスタンド」(1万8000円、重量6kg)でもいいかも。焚き火台との距離を変えることはできませんが、天板は91×24cm、高さ40cm程度なのでファミリー向きの焚き火台を2台並べられます。

下に焚き火台を置いてゴトク代わりにするほか、天板がフラットなので薪スタンド、食器棚、クーラーボックススタンドにもなり、焚き火料理をしないときにも重宝しそう。高さが約40cmなのでローチェアとの相性も良好です。

重量はありますが、収納サイズは115×44×5cmの薄型。収納ケースは「自立型ファイヤーラックハンギング」と同じ素材・サイズです。

天板下にフックが付いていて、ここに脚を引っかけるだけで組み立て完了。ネジ不要ですがぐらつきはなく、大人が座っても安定していました。

*  *  *

37CAMPの焚き火シリーズは「焚き火料理が大好き」というグルメなキャンパーにぴったり。自立型なので大汗をかいて地面にスタンドを打ち込む時間を、料理の下準備にかけられますしね。

>> 37CAMP

 

<取材・文/大森弘恵 写真/田口陽介>

大森弘恵|フリーランスのライター、編集者。記事のテーマはアウトドア、旅行、ときどき料理。Twitter

 

 

 

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