元ソフトバンク社員、5G情報を持ち出した容疑で逮捕、楽天に漏洩か

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ソフトバンクは1月12日、元社員が5G関連の営業秘密を不正に持ち出した容疑で逮捕されたと発表しました。

元社員は楽天モバイルに転職

ソフトバンクの発表によると、逮捕された元社員は2019年までソフトバンクの5G関連業務に従事しており、2019年12月末に退職し、2020年1月に楽天モバイルに転職しています。
 
NHKによると、逮捕された元社員は45歳の技術者、合場邦章容疑者です。
 
合場容疑者は退職する意向を伝えた後に、ソフトバンクの営業秘密である社内情報のファイルを不正に持ち出し、翌日には同業他社の楽天モバイルに転職しています。
 
持ち出されたファイルには5Gネットワークに関する技術情報が含まれており、ソフトバンクの重要な営業秘密でした。
 

ソフトバンクは楽天モバイルを提訴へ

ソフトバンクは発表の中で「楽天モバイルが当社営業秘密を既に何らかの形で利用している可能性が高い」と楽天モバイルを名指しで批判しており、営業秘密の利用停止等を求めて楽天モバイルを提訴する予定です。
 
容疑者の転職先となった楽天モバイルは「従業員が前職の情報を利用していた事実は確認されていない」と反論しています。
 
ソフトバンクは5G基地局等の整備に2.2兆円を投資すると表明するなど、5Gの促進に力を入れています。
 
一方、楽天モバイルも2020年9月末から5Gサービスを提供するなど、通信事業者間の競争が激化しており、持ち出された営業秘密をめぐり、ソフトバンクと楽天モバイルの対立が深まる可能性があります。
 
 
Source:ソフトバンク, 楽天モバイル, NHK
(seng)


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