WhatsApp、新プライバシー方針導入後も個人情報は保護されると強調

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Facebookが運営するメッセージングアプリWhatsAppで、2021年2月8日から新プライバシー方針が導入される見込みですが、ユーザーの間でメッセージで送られるテキストや画像など、すべてが外部に漏れるとの噂が拡がっており、WhatsApp離れが加速しています。この状況を受け、WhatsAppは新プライバシー方針導入後でもメッセージ内のプライバシーは保たれることを強調しました。

メッセージ内容は今後もエンドーツーエンド暗号化で保護

WhatsAppは日本ではあまり馴染みがないかもしれませんが、英米ヨーロッパを中心に幅広く使用されているメッセージングアプリです。
 
WhatsAppは2月8日から新プライバシー方針の導入を計画しており、ユーザーは期限までにポリシーに賛同するか否かを回答する必要がありますが、ユーザーの間で「プライバシーがいっさいなくなる」との噂が出回っており、より個人情報保護に重きを置いた他のメッセージングアプリへの乗り換えが急速に生じています。
 
噂の内容は、プロフィール情報などのセンシティブな情報が2月8日以降にすべてFacebookと共有されるというものですが、米メディアThe Vergeはこれはまったく事実ではないと述べています。
 
2月のWhatsAppのアップデートは、ユーザーのチャットやプロフィール情報とはいっさい関係がなく、「WhatsAppを顧客サービスの一環として使用する事業者は今後、チャットログをFacebookのサーバー上に保管する可能性がある」というものです。
 
WhatsAppは、ユーザープライバシーがなくなるという噂を止めるため、今後も継続してプライベートなメッセージはエンドーツーエンド暗号化により保護されると強調しています。
 

TelegramとSignalのユーザー数が急上昇

WhatsAppの新プライバシー方針導入の噂を受け、よりプライバシー性の高いメッセージングアプリとして知られるTelegramやSignalに乗り換えるユーザーが急増している、と報じられています。
 
Telegramは現地時間の1月12日、過去72時間で2,500万人の新規ユーザーを獲得したことを明らかにしています。新規ユーザーのうち、38%はアジア、27%はヨーロッパ、21%は南アメリカ、8%は中東・北アフリカ地域からであるとのことです。
 

WhatsApp役員も「落ち着いて」とツイート

WhatsAppの役員で、Instagramの責任者を務めるアダム・モッセーリ氏は、「WhatsAppの利用規約について多くの誤情報が見かけられる。新ポリシーは友人や家族間で送られるメッセージのプライバシーにはいっさい影響しない。変更内容はWhatsApp上での事業者とのやり取りに関するもので、設定をオフにする選択肢もある」とツイートしています。
 


 
 
Source:The Verge
Photo:WhatsApp
(lexi)


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