LED照明をドローンに搭載し、被写体を上空からライティングする「ドローンライティング」は、これまでの夜間撮影とは一線を画す写真を生み出す新しい撮影技術。写真の仕上がりはもちろん、撮影にかかる手間やコストも抑えられるというもの大きな特徴だろう。
そんな「ドローンライティング」の3次元的技術を解説と撮影技術などについて説明する「ドローンライティング撮影セミナー」が徳島県にて開催されるようだ。
光と影を自由に操る撮影方法
これまでの夜間撮影は、被写体に十分な光を当てるために複数の照明器具が必要で、なおかつ1カットごとに器具のセッティング変更をしなければならないなど、コストと手間がかかるものだった。
しかし「ドローンライティング」なら、複数の照明器具を1台のドローンに搭載し、光が必要な位置に簡単に移動させることが可能となる。
操縦者がドローンを定位置に移動させたら、カメラマンがリモコンで光の角度と明るさを調整してシャッターを切るだけで美しい写真が撮影できるというわけだ。
ドローンは上空を自由に移動できるため、これまでは光が届きにくかった巨大な構造物や広い風景にも光を当てることができ、日中の撮影では伝えられなかった被写体の新たな魅力を映し出すことが可能となる。
屋外でも室内でも、ドローンによる光の当て方を工夫するだけで、被写体のイメージは大きく変わっていく。
効果は歴然
掲載した写真を例にとると、モデルには手前から手持ちのライトで光を当てつつ、背後からのドローンライティングにより髪を輝かせて輪郭を強調しているという技術が見て取れる。また、後方の教会にも上空からのドローンライティングを効果的に使用し、ステンドグラスや入口を通して漏れる光を表現するために塔や屋根のエッジなどを照らしているとのこと。
「before」「after」で見比べてもその差は一目瞭然だろう。
先述の「ドローンライティング撮影セミナー」では、写真家の米津氏とドローン操縦の大栗氏が登場し、このようなドローンライティングを使った撮影方法などを説明してくれるようだ。2021年2月4日開催予定で申込締切は1月25日。30名限定で無料で参加できる。
なお同セミナーは、大塚リッジ株式会社と株式会社南プランニング・アルファスタジオからなるRIDGE Style共同企業体が「クリエイティブな力を活用した企業振興プロジェクト とくしま再発見事業」の委託事業の一環として開催するものとのこと。
- Original:https://techable.jp/archives/146278
- Source:Techable(テッカブル) -海外・国内のネットベンチャー系ニュースサイト
- Author:樋口
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