ディテールすべてに理由があるLeeの復刻「WWⅡ大戦モデル」

1942年の第二次世界大戦当時、ほかの衣料品メーカーと同じく、物資統制によって素材や金属といった部材の簡略化せざるを得なかったLeeは、さまざまな工夫を凝らしてデニムアイテムを製造し続けました。

そんな、現存数の圧倒的に少ない貴重なヴィンテージデニムが、「WWⅡ大戦モデル」として復刻! その時代を反映するデザインやディティールをオリジナルと同等レベルのクオリティで忠実に再現しています。

▲「WⅡ 101J COWBOY JACKET」

伝説的なプロダクトを現代に蘇らせるLee「アーカイブス」より、2年ぶりにリリースされた「WWⅡ大戦モデル」。物資統制されていた時代につくられた特殊なディティールにこだわった「WWⅡ 101J COWBOY JACKET」(3万円/税別)と「WWⅡ 101 COWBOY PANTS」(2万円/税別)の2アイテムをラインナップしています。

戦時中のアメリカでは、物資不足を理由に、軍衣料に使われるものと同じ “月桂樹ボタン” を使うことが奨励されていましたが、1930年代に誕生したCOWBOY JACKETも物資統制に伴ってCOWBOY刻印ボタンから汎用月桂樹ボタンに変更し、さらにトリプルステッチをダブルステッチに変更。

また、胸ポケットのフラップを縫製しやすい丸みのあるフォルムに変えるとともに、当時すでに形骸化しつつあったバックルバックを廃止してリベットとプリーツのみのデザインとなりました。

「WⅡ 101J COWBOY JACKET」では、今では貴重なこれらの仕様変更を細やかに再現しています。さらに、現在のLeeは左綾が基本であるのに対し、1944年まで採用された右綾仕様となっているのもポイントです。

▲「WWⅡ 101 COWBOY PANTS」

ボタンフライ仕様の「WWⅡ 101 COWBOY PANTS」は、トップボタンに月桂樹ボタンを、フライボタンには無刻印のボタンを採用。当時、軍用にファスナーが大量に必要となったためにファスナータイプの「101-Z」が生産休止となり、このデザインが生まれました。

前ポケットの縁や股部に使われていた銅や真鍮のリベットに代わり、“UFOリベット”と呼ばれるLee刻印入りの鉄製のリベットを採用。コインポケットのリベット、バックポケットのステッチと補強布も当時のモデルに倣って省略しているのも特徴です。

コレクターならずとも、ヴィンテージ感にグッとくる復刻モデルは、Lee各店舗および公式オンラインショップなどで発売中です。

>> Lee

<文/&GP>

 

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