Plexがレトロゲーム専門のストリーミングサービス「Plex Arcade」をローンチ

近年ストリーミングに事業を拡大したメディアソフトウェアメーカーのPlex(プレックス)はまたもサービスを拡大する。同社は米国時間1月26日、ゲームストリーミングサービスを立ち上げた。Microsoft(マイクロソフト)やGoogle(グーグル)のような企業のゲームストリーミングと違い、立ち上がったばかりの「Plex Arcade」は、最も売れているゲームやリリースされたばかりのものではなくレトロゲームにフォーカスしている。リリースにあたり、同サービスでは「Asteroids」「Centipede」「Missile Command」「Adventure」「Ninja Golf」などを含む30のゲームを提供している。

ゲームストリーミングは、Plex社内インキュベーターであるPlex Labsからのスピンアウトで、同社にとってはレトロゲーム分野への転換というよりも情熱的な意味合いが大きいとのことだ。ゲーム提供のためのテクノロジーはすでに95%構築済みだったため、チームはユーザーにとってサプライズとなるよう、またPlexの幅広いエンターテイメントプラットフォームになるという基本的な使命を拡大する方法として、ゲームストリーミングサービスにまとめることにした。

Plexにゲームを追加するというアイデアは実際には何年もの間温められてきた、と同社は話す。しかし特に2020年は個人の関心、そして気晴らしの必要性というアイデアにチームは惹かれていた。

画像クレジット:Plex

Plex Arcadeは、新たなパートナーParsec(パーセク)のサポート、そして同社の低遅延ストリーミング技術によって構築されたとPlexは話す。これらのサポートがあったからこそ、フルに楽しめるゲームライブラリーができあがった。

ゲームライブラリーを作るにあたり、Plexはクラシックゲーム作品のカタログのライセンス使用でAtariと提携した。

現在利用できるゲームは次の通りだ。

  • 3D Tic-Tac-Toe
  • Adventure
  • Alien Brigade
  • Aquaventure
  • Asteroids
  • Avalanche
  • Basketbrawl
  • Centipede
  • Combat
  • Dark Chambers
  • Desert Falcon
  • Fatal Run
  • Food Fight (Charley Chuck’s)
  • Gravitar
  • Haunted House
  • Human Cannonball
  • Lunar Battle
  • Lunar Lander
  • Major Havoc
  • Millipede
  • Missile Command
  • Motor Psycho
  • Ninja Golf
  • Outlaw
  • Planet Smashers
  • Radar Lock
  • Sky Diver
  • Sky Raider
  • Solaris
  • Super Breakout

プロジェクトには提携とライセンスの費用がかかっているため、Plex Arcadeは無料で追加されるわけはない。

Plex Pass会員(Plexの月4.99ドル、約520円のプラン)はそれとは別に月2.99ドル(約310円)で利用できる。Plex Passの会員でない人は月4.99ドルで利用できる。7日間の無料トライアルもある。

Plex ArcadeはWindowsまたはMacで動く。つまりLinux、NASデバイス、NVIDIA Shieldでは利用できない。一方、ゲームプレイはiOS、Android(モバイルまたはTV)、tvOS、Chromeウェブブラウザに限定されている。

またユーザーのデバイスで使えるBluetoothまたはUSBのゲームコントローラーをサポートし、Chromeベースのゲーミングでは、キーボードも使用できる。またPlexは、最も快適なプレイ体験のためにSony DualShock 4あるいはXbox Oneコントローラーを推奨している。

画像クレジット:Plex

サービスの拡大について、同社はしばらく様子見というスタンスだ。サブスクというかたちで興味を引きつけたら同社はさらなる拡大を検討するだろう。

Plex ArcadeはPlexユーザーにとって増えつつあるエンターテインメントオプションのラインナップに追加された最新のものだ。

過去数年、Plexはホームメディアコレクションを整頓するツール以外にもサービスを拡大し、ユーザーがアンテナあるいはウェブ経由ストリーミングされるテレビを視聴したり、音楽ポッドキャストを聴いたり、広告が入る映画やテレビニュースなどを見たりできるようにした。

こうした取り組みはユーザー成長という点でゆっくりと成果をあげている。2017年のPlexの登録ユーザー数は1000万人だった。数年後には1500万人になり、今や2500万人とのことだ。

Plex Arcadeはすでに利用できる

関連記事:ストリーミングサービス運営のPlexが共同視聴機能を提供、同社ライブラリやユーザーコンテンツを楽しめる

カテゴリー:ゲーム / eSports
タグ:Plexレトロゲーム

画像クレジット:Plex

原文へ

(翻訳:Mizoguchi


Amazonベストセラー

返信を残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA