iPhoneの組み立てを請け負う“御三家”サプライヤーPegatronと、新興勢力であるLuxshareが業務提携する方針を固めました。
ライバルのLuxshareと提携
米中貿易摩擦の緊張高まりによって、Appleは組み立て工場の地域を多様化する試みを行っています。しかし中国国外へ新たに工場を設けるには大規模投資が必要であり、サプライヤー同士の間でも生き残りを賭けた厳しい戦いが強いられています。Pegatronは28日、インドで10.28億ルピー(約14.8億円)を投資し、工場設備のための土地使用権を獲得したことを明らかにしました。
一方でPegatronは同日、iPhoneやiPad、MacBookの筐体を手掛ける傘下企業Casetekの増資にあたり、中国Luxshareから60億元(約977億円)の資金提供を受けることも明らかにしています。Nikkei Asiaによると、これによってLuxshareはCasetekの資産と従業員のおよそ3分の2を手に入れた計算です。
iPhone13の筐体受注へ
Wistronから工場を買収するなど成長著しいLuxshareは、本来であればPegatronやFoxconnなどの先行サプライヤーにとって目の上のたんこぶのはずです。Luxshareは現在、AirPodsやApple Watchの組み立てに留まっていますが、将来的にはiPhoneの組み立てもAppleから任されるとの見方が強まっているためです。
それでもPegatronが提携を選んだのは、Appleの采配だけでなく、ベトナムやインド、米国と組み立て工場が多様化するなかで、資金を効率的に配分したいとの思惑もあるのでしょう。
Casetekは次世代iPhoneであるiPhone13(仮称)の筐体も受注すると考えられているため、今回の提携によって更にLuxshareのApoleサプライヤーとしての影響力は強まる見込みです。
Source:経済日報(1)(2),Nikkei Asia
(kihachi)
- Original:https://iphone-mania.jp/news-344536/
- Source:iPhone Mania
- Author:iPhone Mania
Amazonベストセラー
Now loading...