Appleが自動車市場に本格参入すれば、Kiaへ投資したとされる36億ドル(約3,800億円)が「ほんのわずか」に思えるほどの莫大な利益が得られると、JPMorganのアナリストが試算しています。
36億ドルは少なくない投資額
米メディアAppleInsiderが入手した投資家向けメモの中で、JPMorganのアナリスト、サミク・チャタージー氏は、AppleがKiaに出資し、自動運転車を生産するという噂に関する自身の考えを述べています。
36億ドルは、Appleの投資としては決して少なくない金額です。たとえば2014年、AppleがBeats買収に費やした額は30億ドルでした(Appleとしては史上最高の買収額)。比較的最近(2019年)でいうなら、Intelのスマートフォンモデム事業買収に、Appleは10億ドルを支払っています。
ハードウェアだけで700億〜1,000億ドルの利益に?
しかしそれでも、車市場参入による「獲得可能な最大市場規模(TAM)」がもたらす利益は投資額をはるかに上回ると、チャタージー氏は見ています。同氏の見積もりでは、ハードウェアだけでもAppleの利益は700億ドル〜1,000億ドルに上ります。しかもこれに、サービスによる利益が加算されます。
また同氏は、Appleが自動車生産においても、iPhoneとよく似たサプライチェーンを構築する可能性が高く、この方法は利益率の低い車においても高い投資利益率(ROI)を実現できる可能性があると述べています。
ただし現時点では自動運転技術がまだ成熟していないため、Apple Carの発売時期が現在報じられている2024年よりも遅くなるかも知れない、ともチャタージー氏は見ています。
Source:AppleInsider
(lunatic)
- Original:https://iphone-mania.jp/news-345477/
- Source:iPhone Mania
- Author:iPhone Mania
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