DIC株式会社(以下、DIC)は、やわらか無線センサー「ハッテトッテ」を開発。屋内環境の温度・湿度・照度をセンシングするIoT機器として、受注を開始している。
これまでのセンサーにあった課題を解決
温度や湿度を測るセンサーは有線タイプが主流で、設置や移設の難しさがネックとされていた。また、無線タイプの多くは筐体がプラスチック成形となっており、落下・破損した際の危険性などが課題だったという。
このような課題を解決すべく開発されたのが、今回の「ハッテトッテ」。貼るだけで簡単に設置でき、はがすことで移設もスムーズに行える点が特長だ。
加えて、コンパクトで柔軟な筐体もセールスポイント。約5.8mmの薄さと約38gの軽さを実現し、安全性に優れている。
無線通信方式には「LoRaWAN」を採用。見通し距離にして屋内で数百メートル、屋外で数キロメートルの通信を可能とした。
DICはエレクトロニクス分野の強化へ
1908年に創業したDICは、多くの国や地域で事業を展開するグローバルな化学メーカーだ。
グループ全体の中期経営計画「DIC111」においては、「Value Transformation(質的転換による事業体質強化)」と「New Pillar Creation(社会の課題・変革に対応した新事業創出)」の基軸による事業ポートフォリオ転換を、基本戦略として設定。新事業創出の柱のひとつがエレクトロニクス分野の強化で、今後も製品開発を進めていく。
今回の「ハッテトッテ」は屋内向けだが、防水性能を備えた屋外向け製品も展開予定。また、「CO2センサー」や「距離センサー」などのラインナップ拡充を検討するとしている。
(文・早川あさひ)
- Original:https://techable.jp/archives/147983
- Source:Techable(テッカブル) -海外・国内のネットベンチャー系ニュースサイト
- Author:早川あさひ
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