Facebook、ミャンマー軍の投稿を「誤情報」と認定、対立激化

Myanmar フラッグ
 
大手SNSのFacebookは現地時間2月11日、ミャンマーのアカウントは「誤情報」を発信していると表明し、機能を一部制限すると発表しました。

軍のアカウントを規制

Facebookは公式ブログにおいて、クーデターが発生したミャンマーは緊急事態であるとコメントした上で、軍のFacebookアカウントは誤った情報を発信し続けていると断言し、軍による投稿について、他のユーザーへの推奨表示機能を規制すると表明しています。
 
規制により、ミャンマー軍がFacebookに投稿しても、他のユーザーのニュースフィードにほとんど表示されなくなる可能性があります。
 
さらに、Facebookはミャンマーのユーザーの「表現の自由を守る」と明言し、政府機関による投稿削除依頼権限についても無期限に停止すると発表しました。

軍はFacebook等への接続を遮断

一方、ミャンマー軍はFacebookやTwitterへの接続を遮断するよう同国の通信事業者に命令しており、CNNによると、Facebookに対する遮断命令は2月12日時点で引き続き有効となっている模様です。
 
ミャンマーの一部ユーザーはバーチャル プライベート ネットワーク(VPN)と呼ばれる技術を使ってFacebookにアクセスしているとみられています。
 
CNNによると、Facebookはミャンマーにおいて数千万人のユーザーを抱えているとみられ「ミャンマーでSNSとはFacebookを意味する」と言われるほどの圧倒的な支持を集めています。
 
一部新興国においては、テレビ等が各家庭に普及するよりも早くスマートフォンやSNSが普及している場合もあり、ミャンマーではFacebookが人々の重要な情報収集の手段として活用されているため、今回の規制はミャンマー軍にとって痛手となることが推察されます。
 
今後、ミャンマーを実質支配するミャンマー軍と、巨大SNSであるFacebookの対立が激化する可能性があります。
 
 
Source:Facebook, CNN
Photo:thaths / flickr
(seng)


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