エレベーター広告配信を手がける東大発スタートアップ「東京」が3.6億円をシリーズA調達

エレベーターホール向けデジタルサイネージ「東京エレビGO」を手がける「東京」が3.6億円を調達

エレベーター向けスマートディスプレイを設置し、広告配信事業を行う「東京」は2月15日、シリーズAラウンドにおいて、第三者割当増資による総額3億6000万円の資金調達を発表した。ジョイントベンチャー「spacemotion」を共同設立および事業展開しているパートナーの三菱地所をリード投資家とし、既存投資家のXTech Ventures(XTV)およびエンジェル投資家を引受先としている。

2017年2月設立の東京が手がける「東京エレビGO」は、エレベーターホールに独自開発のデジタルサイネージを展開する「無人コンシェルジュ」サービス。東京都心部のオフィスビルを中心に合計700台以上設置しており、2021年12月末までに累計2000台の設置を目標としているという。

調達した資金は、主に機器設置費用・営業費用に充当し、より多くのオフィスビルの物件価値向上を目指す。また、放映コンテンツ開発および都心オフィス環境に特化した他メディアとの連携にも注力し、広告視聴者にとって有益なコンテンツ配信を進めていく。今後、オフィスワーカーが情報に触れるタッチポイントを増やし、成長産業であるデジタルサイネージ業界をより一層活気溢れるものとすべく邁進していくとしている。

東京エレビGOは、エレベーターホールに配置したスマートディスプレイを通じて、快適性向上のためのコンテンツ放映やビル管理者からのお知らせを配信可能。端末費、設置工事費や保守などの運用費は無料としており、付加的な設備や長時間の工事なども不要。ウェブベースのインターフェイスにより誰でも手軽にコンテンツを配信・管理できるとしている。

また同社は2019年11月、三菱地所とspacemotionを設立し、日本初となる「エレベーター内プロジェクション型メディア事業『エレシネマ』」を展開。東京エレビGOと連携しながら、エレベーター外・エレベーター内の両面から顧客体験の向上を目指している。

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カテゴリー:IoT
タグ:広告 / アドテック(用語)資金調達(用語)東京日本(国・地域)


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