ベルトの傷みも防ぐ、脱着に優れた「Dバックル」の魅力とは?

クラシカルな腕時計はレザーベルトがよく似合いますが、美錠が片側のみに付いているピンバックルタイプは、毎度ベルトの穴にピンを通す必要があります。それはそれで装着するときの手間を楽しめるものではありますが、ちょっと億劫だったり、うまくはまらず落下したりという危険性も。

大事な時計だったら目も当てられないので注意が必要ですが、こういった問題を解決してくれる機構が「Dバックル」。あらかじめベルトを金具でつないでおく仕組みで、脱着に優れています。今回はリーズナブルな国産ムーンフェイズ時計をリリースし続けるカルレイモンの新作モデルから、その魅力に迫ります。

■指でパチっと金具を開くだけで着脱可能

Dバックルにはシングルとダブルの2種類があり、金具が両開きか否かに分かれます。ダブルの場合、中央の部分を左右からプッシュすればバカっと開き、スッと腕に通せるようになります。これが最大のメリットで、通常セパレートになっている革ベルト装着のときの不安定感が一切なく、ステンレス系のように手首に通してからパチっとはめるだけで装着できます。

▲腕に通したら左右の金具を中央に留めるだけ

▲いちいちベルトにピンを通さなくていいので楽ちんです

また、Dバックルは事前にピンをベルトに通しておくため、傷みの原因となるレザー特有のしなりも防いでくれます。普通は毎回着脱の際に穴を通せば、だんだん穴も広がっていく経験は誰しもあるはず。

どうしても消耗品になってしまう革ベルトを守るためにも、Dバックルは有効といえます。最初に自分の手首サイズにピンの位置を決めてしまえば、あとは毎回金具を開いたり閉じたりするだけ。一度慣れるとその快適さがクセになります。

▲金具の先端部分を開くと、中からピンが現れる

また、カルレイモンの「CLASSIC SIMPLICITY II」(2万8500円~:2月21日時点)のように最初からDバックルが採用されていなくとも、着脱対応ベルトなら後付けで交換することも可能。4000円くらいから販売しているので、好みのデザインやカラーを選び愛用時計をカスタムできます。

シャツやスーツスタイルに欠かせないシンプルな時計と革ベルトを長く使っていくためにも、Dバックルで傷みから守ってみてはどうでしょうか。

>> カルレイモン「CLASSIC SIMPLICITY II」

<取材・文/三宅隆(&GP)>

 

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