iPhoneが原因の火災により2人死亡、とAppleを相手取った訴訟

iPhone XR iFixit
 
2019年に発生した火災で2人が死亡したのは、充電中のiPhoneが発火したのが原因としてApple Japanを相手取った訴訟が起こされました。

Appleの賠償責任を求める訴訟

2019年秋、愛知県で2階建ての住宅が全焼し、就寝中の夫婦が亡くなる火災が発生しました。
 
亡くなった夫婦と同居していた家族は、火災はiPhoneの欠陥による発火であり、Appleには製造物責任法(PL法)による賠償責任があるとして、Appleに対して約1億4,400万円の損害賠償を求める訴えを名古屋地裁に起こしました。

純正の充電器につながったiPhoneから出火か?

火元と見られる1階リビングのこたつには、純正の充電器につながれたiPhone XRが置かれていたそうです。火災当時、こたつの電源は入っていなかったことから他に火災原因はない、と原告は訴えています。
 
消防は火災原因を特定できず不明としながらも、調査報告書で「携帯電話機からの出荷の可能性がある」と述べています。
 
提訴の前、Appleは原告側にiPhoneが出火の原因ではないと説明したそうです。

注目される裁判の行方

iPhoneを含むスマートフォンなどに広く使われているリチウムイオン電池は、熱や衝撃、水没などの要因で損傷を受けやすく、品質の悪い充電器や充電ケーブルを使用した場合には発火の危険性もあります。
 
今回の訴訟で争点となっているiPhoneは、純正の充電器を使用し、置かれていたこたつの電源も入っていなかったとされているだけに、裁判の行方が注目されることになりそうです。
 
海外では、純正の充電器を使用していてiPhoneから発火した事例も報じられています。
 
 
Source:朝日新聞, 讀賣新聞
Photo:iFixit
(hato)


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