オリックス自動車、乗り捨て可能なカーシェアの実証実験を開始

2002年に国内初のカーシェアリング事業を開始したオリックス自動車株式会社は、現在全国35都道府県、約2,000拠点にてカーシェアリングサービスを展開中。

そんな同社が、「スマートシティ会津若松」を掲げる福島県会津若松市にて、新たなカーシェアのかたちを検証すべく、ワンウェイ(乗り捨て)方式カーシェアリングサービスの実証実験を開始した。

同時展開する2つの実証実験

オリックス自動車は、2020年9月より会津若松市にあるICTオフィスビル「スマートシティAiCT(アイクト)」に入居。このたびの実験は、このAiCT入居企業の従業員および関係者を対象に実施される。

使用される車両は4台。AiCT内と郡山駅周辺に各4台分、計8台分の専用駐車場を設置し、ワンウェイ方式カーシェアリングの事業性やシステム、利用者ニーズなどの検証を行う。

また、AiCT入居企業である三井住友海上火災保険株式会社が実験用の専用ドライブレコーダーを提供。走行する道路の画像データを収集し、AIによる画像分析技術によって道路の損傷箇所を適時検知する実証実験も同時に実施されるようだ。

スマートシティ構想の拠点はAiCT!?

オリックス自動車は、AiCTに入居以降、会津若松市役所の閉庁日には一般の人が利用できる「市民共有型公用車」を設置するなど、モビリティの有効的な利活用を模索してきた。

今後は、ICT関連企業との協業やスマートシティの都市データの活用を通じて、乗り捨て可能なシェアリング車両を拡大させ、地方都市が抱える移動に関する課題の解決を目指すとのことだ。

AiCTは、ICT・IoTや環境技術などを活用し、健康・福祉、教育、防災、交通などの幅広い領域の効率化・高度化を目指す施設。

企業が入居する「オフィス棟」には、企業間で交流もできるオープンスペースも設置され、2021年1月時点でICT関連企業を中心に29社が入居中。また、市民や学生が企業と交流できる「交流棟」も設けられ、イノベーションが生まれやすい環境を整えている。

会津若松市長 室井照平氏は、これらの企業および地域企業、会津大学などとの産学官連携のもと、ICTに関するさまざまなノウハウを蓄積し、スマートシティの先駆的な取組や先端実証プロジェクトの進行が加速することを期待しているとコメントを発表した。

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