ひと声かけて快適生活!スマートIoT家電15選【暮らし向上必需ギア】

【特集】暮らし向上必需ギア

スマートスピーカーに対応し、声で操作できる家電が増えている。リモコンが見つからずに途方にくれていたのも、今は昔の話になりつつある。リモコンがいらなくなる時が近づいているのだ。そんな便利な“声で操作できる家電”を紹介する。

*  *  *

忙しい朝の時間帯は、エアコンやテレビなどのリモコンを探す時間も惜しいもの。着替えながら、またはコートを羽織りながら「エアコンをオフにして!」や「照明を消して!」とひと声かければ、そのとおりになる。帰宅時には部屋に上がり、寒くて(または暑くて)「エアコンをオンにして!」と言っただけで、エアコンが動いた時のありがたさは格別だ。ただただ「IoTって素晴らしいな」と実感する。

IoTが言われ始めた黎明期には、エアコンやロボット掃除機などであればハイエンドモデルにしかWi–Fiは内蔵されていなかった。いまはミドルクラスにもWi–Fiが搭載され始め、スマートフォンでの家電操作が可能になった。そんなIoTの普及と同時に、スマートスピーカーも急速に普及。そしてIoT家電とスマートスピーカーが連携し、家電を音声で操作できるようになった。スマートスピーカー登場当時から言われていた「音声で家電を操作する時代」が、実現しつつある。

今後もIoT家電が進化すれば、家電はロボットのようにユーザーの言葉や思考を解するようになっていくはず。現時点でも、例えばシャープのエアコン「エアレスト」は、「風を当てないで!」と言うだけで風向きを変えてくれる。機械言葉ではなく、普段使っている言葉で操作できるようになりつつあるのだ。

さらに、パナソニックのIoTエアコンで暖房運転を開始すると、室内の湿度を保つために加湿空気清浄機が連動するよう設定できる。

こうした最新機能をみると、ゆくゆくは、ユーザーが「こうして欲しいなぁ」と思っただけで、家電が意を汲んで動作するようになるかもしれない。声で操作する家電を見ていると、そんな未来が見えてくる。

 

■家電の音声操作に必要なスマートスピーカー

グーグル
「Google Nest Audio」(1万1550円)

「Googleアシスタント」に対応。19mmツイーターや75mmミッドウーファーを搭載するなど、音楽を聴くために最適化されている。2台を連携させてステレオ再生できる。

 

Amazon.co.jp
「Echo Show 5 スマートディスプレイ with Alexa」(9980円)

音声アシスタントの「Alexa」に対応。5.5型ディスプレイを備え、映画やニュースなどが観られ、音楽やラジオの再生が可能。Alexaに対応する家電の設定を、タッチ操作でも行える。

 

ヤマハ
「サウンドバーYAS-109」(2万6000円前後)

「Alexa」に対応したサウンドバー。本体に話しかけるだけで曲の再生/停止、音量調整などの基本操作が行える。SpotifyやAmazon Musicにも対応。テレビと接続すれば映画などを迫力ある音で楽しめる。

■エアコン

徐々にWi-Fi内蔵モデルが一般化しつつあるエアコン。その多くがスマートスピーカーとの連携が可能。電源のON/OFF、運転モードの変更、温度や風量の設定などを音声で操作できる。

1. 「風を当てないで!」で風向きを変えてくれる

シャープ
「エアレスト N-Pシリーズ」(22万円~26万円)

同社空気清浄機の最上位機と同等の空気清浄機能を備えたエアコン。Google/Amazon/LINEのAI搭載スピーカーに対応。運転のON/OFFや運転モードの変更、温度や風量の設定などが可能だ。「風当てないで」と頼むこともできる。

▲広い上面と底面を結ぶ曲線で、圧迫感を軽減し部屋に馴染むデザインに。プラズマクラスターNEXTを放出し、カビ菌やニオイを除去する

 

2. 基本操作が音声で可能!加湿空気清浄機との連携も!

パナソニック
「エオリア Xシリーズ」(26万円前後〜41万円前後)

排出される熱エネルギーを蓄えて活用する「新エネチャージシステム」を搭載。スマートスピーカーへ話しかければ、電源のON/OFF、運転モードや温度の設定、運転状況の確認が可能。同社の対応する加湿空気清浄機とのIoT連携も行える。

▲「新・エネチャージシステム」搭載により、排出される熱エネルギーを蓄え、暖房や冷房時に活用する。霜取り中も暖房運転を継続できる

 

3. ユーザーの不在時には本体の掃除もバッチリ!

富士通ゼネラル
「ノクリアXシリーズ」(28万円~43万円)

スマートスピーカーによる音声操作で、電源ON/OFFやモード変更、温度設定が可能。搭載の独自AIと人感センサーにより、ユーザーの不在を検知し、自動で熱交換器の加熱除菌を行う。また起床時に室内を温めておいてくれたりする。

▲Bluetoothリモコンを付属。温湿度センサーを内蔵し、運転停止時でもリモコンに手をかざすと画面が点灯し室温と湿度を表示する。点灯後に手を左右に振るとエアコンのON/OFFができる

 

■ロボット掃除機

ロボット掃除機は、比較的安価なモデルにもWi-Fiが搭載されIoT化が進んでいる。スマートスピーカーを介しての音声操作については、掃除の開始や停止、再開や終了、充電台への帰還などを指示できるモデルが多い。

4. 音声操作やゴミ収集機でスマートに掃除

アイロボット
「ルンバ i3+」(9万9800円)

掃除後に本体内のゴミを最大60日分、自動で収集するクリーンベースを付属。スマートスピーカーを介した音声操作では清掃の開始や停止、再開、ホームベースへの帰還指示などが行える。洗えるダスト容器を採用し、メンテナンスがしやすい。

▲掃除完了後にルンバ本体に溜まったゴミを、クリーンベース内の密封型紙パックに自動で排出する。最大60日はゴミ捨ての手間が不要になる

▲デュアルアクションブラシを採用。さまざまな床にピッタリと密着し、ゴミを浮き上がらせながらかき出し、細かいゴミやペットの毛まで取り除く

▲専用アプリでは、清掃する部屋の選択やスケジュール設定などが可能。外出先から清掃を開始させれば、清掃完了時にスマホに通知が届く

 

5. ルンバとの連携で完璧な掃除を実現

アイロボット
「ブラーバジェットm6」(7万6868円)

床のベタつきまで除去する床拭きロボット。マッピング機能を搭載。スマートスピーカーを介して拭き掃除の開始から終了、特定の部屋やエリアを指定しての掃除などを声で指示できる。i3をはじめとするルンバとの連携清掃に対応する。

▲ウェットとドライモードに対応。ウェットモードではジェットスプレーで前方に水を吹き付けながら掃除。ベタベタした汚れもキレイに拭き取る

▲ルンバの対応モデルとの連携が可能。ルンバが掃除を終えるとm6が自動で拭き掃除を開始。音声でも連携清掃を開始や終了できる

 

6. 薄型設計だから狭い所もしっかり掃除

アンカー
「Eufy RoboVac 15C Max」(2万2800円)

最大2000Paの吸引力を実現した、薄型設計のロボット掃除機。Alexaに対応し、掃除開始から終了、充電ステーションへの帰還、位置確認などを音声で行える。フローリングやカーペットなどの床環境に合わせて吸引力を自動で最適化。

▲約7.2cmの薄型設計でベッドやソファの下など手が届きにくい場所も掃除可能。床環境が変化すると約1.5秒の速さで最適な吸引力へ調整する

 

7. 外出先からでも掃除の様子が把握できる

パナソニック
「RULOMC-RSF1000」(17万円前後)

レーザーセンサーにより部屋の間取りや家具、動く人を認識する「レーザーSLAM」を搭載。壁や物に当たらず効率よく掃除する。スマートスピーカーでの音声操作は、掃除開始や終了などのほか「音ひかえめ設定」のオンが可能。

▲「otomo(おとも)」機能は、人の後ろに一定距離を保ってついてくる。立ち止まったところをスポット掃除して、終わると自動で充電台へ帰還する

▲アプリを使えば外出先からでも掃除開始などが可能。また作成したマップのどこを掃除しているか、走行軌跡を掃除中にリアルタイム表示する

 

8. 見守り機能も備えたロボット掃除機

ロボロック
「Roborock S6 MaxV」(8万7780円)

二眼カメラでさまざまな物体を立体的にとらえ、回避しながら掃除する。同カメラは見守りカメラとしても利用でき、部屋の様子を屋内外から確認できる。GoogleアシスタントやAmazon Alexaと連携し、音声での操作も行える。

▲本体前面に搭載されたカメラは、見守りカメラとして利用可能。屋外からでも専用アプリで、リアルタイムの部屋の様子を確認できる

■シーリングライト

天井に取り付けるシーリングライトはIoT化すれば便利な製品の代表格。音声操作対応にすれば布団の中から寝たまま操作可能だ。対応モデルはまだ少ない。

9. 家電操作もおまかせな音が降り注ぐライト

ソニーネットワークコミュニケーションズ
「マルチファンクションライト2 MFL-2100S」(5万3000円前後)

Bluetoothスピーカーを搭載するシーリングライト。スマートスピーカー連携で、本機自体の明かりのON/OFFを音声操作可能。また赤外線リモコン機能を備え、エアコンやテレビの音声操作に対応する。

▲Alexaでは照明/テレビ/エアコンを、Googleアシスタントでは照明/エアコンの操作に対応。テレビの音声操作はAlexaのみ対応する

 

10. スイッチでもアプリでも声でも操作できる!

ニトリ
「スマートLED シーリングライト ネクト(8畳)」(8173円)

光束約4299lmのシーリングライト。スマホ用アプリが用意され、無段階調光と調色が可能。スケジュール設定や、スマホのGPSとも連動。スマートスピーカーと連携することで、点灯/消灯/調光/調色を音声で操作できる。

 

■スマートロック

スマートフォンでカギの解錠/施錠ができるスマートロック。Wi-Fi接続させることで、遠隔地からでも操作できる。キーレスエントリーに近い感覚で、自宅のドアを開けられる。

11. 声もカギも出さなくてもロックが自動で解錠!

キュリオ
「キュリオロック Q-SL2」(2万5300円)

スマートフォン連携でカギの操作が可能。ハンズフリー解錠やオートロック機能を搭載。別売のQrioHubを使えば、外出先からでも操作できる。AmazonとGoogleのスマートスピーカーを使えば音声操作で、解錠/施錠と状態確認が行える。

▲付属の両面テープを使ってサムターンにかぶせるように、ドアに貼り付ける。日本で使われているさまざまな形状のサムターンに対応している

 

12. リーズナブルで高コスパ。気軽に取り付けれて高性能

キャンディハウス
「SESAME 3」(6380円)

スマホのBluetooth機能でユーザーを判別して解錠/施錠が行える。そのほかNFCタグシールを使えば、スマートフォンをかざすだけでカギの開け締めが可能に。iPhoneのSiriを使い、音声操作で解錠/施錠ができるよう設定できる。

 

■スマートカーテン

寝室の窓に取り付ければ、朝陽と同時にカーテンが開き、自然と目覚められる。スマートスピーカー連携させれば、ハンズフリーでカーテンの開け締めが可能だ。

13. カーテンを開けて!…で、開く嬉しさ

グリーンハウス
「SwitchBot カーテン」(6980円)

光センサーを内蔵し、日差しを感知して自動で開閉させられる。SwithBotハブシリーズとの併用で、AmazonやGoogleのスマートスピーカーに対応し、音声での開閉操作が行える。一般的なU型レールに取り付け可能。

▲工事不要でユーザーが自分で取り付けられる。取り付け後は本体がカーテン裏に隠れる。アプリで、カーテンの開閉状況を確認できる

 

■冷蔵庫

冷蔵庫とスマートスピーカーが連携して行えるのは、操作というよりも相談。シャープ製品の場合は「ウォーターオーブンヘルシオ」や「ヘルシオホットクック」などでも相談可能だ。

14. これからは一人で悩まず冷蔵庫に相談!

シャープ
「SJ-AF50H」(37万2000円前後)

スマートスピーカー連携では、おすすめメニューなど献立相談が行える。また献立相談で調理したいメニューがあれば、スマートフォンにメニューを送信できる。購入した食品を本機の買い物メモへ登録も可能だ。

 

■電源タップ

Wi-Fiやスマートスピーカー非対応の電化製品を対応させられる電源タップ。スマート電源タップを使えば、扇風機や加湿器、デスクライトなどをIoT製品に変えられる。

15. 家電製品ならなんでもIoT家電に変身!

プラススタイル
「スマートWi-Fiプラグ」(1980円)

接続した家電製品をWi-Fi対応機器に変えられるスマートプラグ。アプリで電源のON/OFFが可能なほか、電気使用量も確認でき、設定すればスマートスピーカーを介して音声での電源ON/OFF操作も行える。

>> 【特集】暮らし向上必需ギア

<取材・文/河原塚英信>

 

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