阪急阪神ホールディングスグループは、株式会社三菱総合研究所とともに、阪急阪神沿線の拠点都市である西宮市にて2021年4月21日~7月20日の期間で沿線居住者向けの都市型MaaS実証実験を実施する。
同実験では、実験用のスマートフォンアプリ「maruGOT(まるごっと)にしのみや」を活用し、約1,000名のモニターを対象に便利な移動やお得な買い物などを実現するサービスを展開していく(アプリ公開は4月8日)。
なお、モニター募集の対象は同市に居住している人のうち、2021年2月24日時点で「エメラルドSTACIA PiTaPaカード」または「ペルソナSTACIA PiTaPaカード(赤)」の会員だが、一部の機能・サービスを除きモニター以外でもアプリを利用することができるという。
移動をスマートに
では、「maruGOTにしのみや」の主な機能・サービスを紹介していく。
まずは、経路検索とリアルタイム情報などの提供。同市域を中心とする鉄道・バス・タクシー・シェアサイクルといった公共交通にくわえ、カーシェア・マイカー・自転車・ウォーキングなどさまざまな移動手段を含めた経路検索ができる。くわえて、家族などグループ単位での交通費総額(概算)も確認可能だ。
経路検索時には、対象列車の走行位置や阪急バス・阪神バス全線における停留場接近情報をリアルタイムに表示。この情報は経路検索時のルートを保存することで、移動途中であってもリアルタイムに確認することができるという。
次に、参画企業と連携した交通サービスの予約・決済機能。阪急タクシーアプリ・タクシーアプリ「GO」を活用したタクシー配車や、HELLO CYCLINGアプリ・タイムズカー Webサイトを活用したシェアサイクルおよびカーシェアの車両の空き情報の確認・予約・決済が可能となる。また、タイムズの駐車場検索Webサイトからの駐車場の満空情報の確認も可能。
さらに同アプリ限定で、阪急バス(西宮市内線)1日乗車券・さくらやまなみバス1日乗車券といったデジタル1日乗車券も販売される。
施設・店舗と連携
同実験では、施設・店舗と連携したサービスも展開する見込み。西宮市を中心とする「おすすめ100スポット」の詳細情報を提供し、ボタンひとつで現在地からそこまでの経路検索もできるようだ。
また一部店舗では、ぐるなびサービスと連携した飲食店の予約や、株式会社バカンが提供する混雑情報を確認し、そのまま予約することも可能とのこと。
今回は、モニター限定のポイントサービスも展開する。対象の施設・店舗で商品やサービスを購入した際にポイントが付与されるというものだ。なお、来店客の少ない時間に利用した場合はボーナスポイントも付与される。
ほかにも、西宮市とその周辺エリア(有馬温泉エリアなど)で、観光・飲食・ショッピングをセットにした3つのコース(阪急沿線めぐり・阪神沿線めぐり・さくらやまなみ)を設定したデジタルスタンプラリーを実施し、各コースのラリーを達成した人にボーナスポイントを付与する企画があるようだ。
貯めたポイントは、実験協力店舗・施設などで利用できるほか、デジタル1日乗車券との引換も可能とのこと。
- Original:https://techable.jp/archives/150213
- Source:Techable(テッカブル) -海外・国内のネットベンチャー系ニュースサイト
- Author:樋口
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